SB新書
「発達障害」と言いたがる人たち
著:香山 リカ
紙版
内容紹介
いま、過熱する「発達障害バブル」。専門外来では、予約から診察まで3か月待ちは当たり前といった状況が続いている。
わが子の行動やコミュニケーションに不安を抱く親たち。
仕事や人間関係の尽きない悩みに原因を求めるおとなたち。
皆、「生きづらさ」のよすがとして、「発達障害」という記号を求めているのではないか、と精神科医の香山さんは指摘する。
早く診断を受けて、適切な支援を受けさえすれば、この「生きづらさ」は軽減されるのか?
発達障害に関する分類や考え方は、まだまだ大きく変動しており、精神科医でさえ、その変動についていくのは難しい。
過熱する患者や家族の心理と変動し続ける発達障害診断。
「発達障害」はどこへ行くのか?
精神科医・香山リカさんが、生きづらさの原因を「発達障害」に求める人たちの心理と時代背景に斬り込んだ意欲作!
目次
はじめに もしかして、私も発達障害?
第1章 発達障害ってなに?
第2章 「ふつうの人」と「発達障害」の人のボーダーライン
第3章 発達障害は、デメリットばかりじゃない
第4章 「発達障害になりたがる人たち」が増えている
第5章 発達障害はどこへ行くのか?