東アジア海域叢書
中世日本の王権と禅・宋学
編:小島 毅
紙版
内容紹介
『東アジア海域叢書』 第14回配本 第15巻
目次
序 (小島 毅)
第一部 中国・朝鮮の近世王権
東アジアにおける祖先祭祀の諸相――中国、朝鮮、日本を例にして―― (井澤耕一)
朝鮮王朝建国神話の創出 (山内弘一)
東アジアの「近世」から中国の「近代」へ
――比較史と文化交流史/交渉史の視点による一考察―― (伊東貴之)
第二部 鎌倉時代の王権
ヨーロッパと日本の中世における神聖王権の可能性を巡って
――フライジングのオットーと慈円の歴史思想を中心に―― (ダニエル・シュライ)
「尼父」と「大神宮」――『古今著聞集』神陶篇十二話の一解釈―― (水口拓寿)
天皇の譲位と院政――鎌倉時代を中心に―― (近藤成一)
南北朝動乱期の王権と調伏法
――文観著『逆徒退治護摩次第』の秘密修法―― (ガエタン・ラポー)
第三部 禅僧と儒者の王権論
中巖円月が学んだ宋学 (小島 毅)
大徳寺の創建と建武親政 (保立道久)
明治国家成立期の水戸イデオロギーに関する考察
――「大日本史完成者」栗田寛の勅語講釈を中心に―― (陶 徳 民)
あとがき (小島 毅)
執筆者紹介
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