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エキスパートが秘訣を語る 循環器薬物治療の極意

編:山下 武志

紙版

内容紹介

循環器疾患を診るとき,ガイドラインや添付文書に示された治療方針・処方をすべての患者にあてはめれば,十分な治療を行ったといえるのだろうか? ときに標準的治療のみでは進まない臨床のなかで,解決のヒントや専門家ならではの視点を伝えるべく,循環器内科のスペシャリストが,循環器薬物治療における「とっておきの極意」を紹介!

目次

総 論

 薬物治療を行う前に知っておきたいこと(山下武志)


I.高血圧に対する薬物治療

 1.Ca拮抗薬の効果はどれも同じか?(藤原健史  苅尾七臣)
 2.ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬をいつ,どう使う?(藤野貴行  長谷部直幸)
 3.α遮断薬,β遮断薬は降圧薬ではないの?(平光伸也)
 4.降圧薬を選択するときに,何か抜けていませんか?(大西勝也)


II.心不全に対する薬物治療

 5.RAS阻害薬の使用に工夫は必要なのか?(樋口義治)
 6.HFrEFへのβ遮断薬投与に禁忌はあるのか?(山本一博)
 7.心不全治療におけるループ利尿薬とミネラルコルチコイド受容体拮抗薬の使いかたは?(西村晃一  朝倉正紀  増山 理)
 8.作用機序から理解するhANPの上手な使いかたとは?(桑原宏一郎  元木博彦)
 9.トルバプタンの外来継続投与が真に必要な患者とは?(絹川弘一郎)
 10.静注強心薬はいつ,どう使うのか?(猪又孝元)


III.虚血性心疾患に対する薬物治療

 11.抗血小板薬をどのように使用する?(興野寛幸  上妻 謙)
 12.虚血性心疾患に対するスタチンの有用性と適切な使用法とは?(船水岳大  宮内克己)
 13.フィブラート:安全に使うために,何に気をつけたらよいか?(林 愛子  横手幸太郎)
 14.虚血性心疾患へのとりあえず硝酸薬は正解か?(七里 守)


IV.不整脈に対する薬物治療

 15.不整脈薬物治療におけるI群抗不整脈薬の役割は何か?(志賀 剛)
 16.アミオダロンは高齢者心房細動に使える?(髙橋尚彦)
 17.ワルファリンのメリットと使用時の注意点とは?(奥山裕司)
 18.DOAC処方後に定期的な血液検査は不要?(宮本康二  草野研吾)
 19.頻脈性不整脈のためのβ遮断薬,Ca拮抗薬,ジギタリスの使用法は?(渡邉英一)


V.関連疾患に対する薬物治療

 20.DPP-4阻害薬は,糖尿病血管症の成因の1つであるAGE-RAGE系に作用するか?(山岸昌一)
 21.SGLT2阻害薬は2型糖尿病を合併した循環器疾患患者の救世主になれるか?(田中敦史  野出孝一)
 22.肺動脈性肺高血圧症治療における皮下注/静注プロスタサイクリン製剤導入のタイミングは?(波多野将)
 23.急性肺血栓塞栓症に対してDOACをいかに活用するか?(山田典一)
 24.高尿酸血症の治療は必要か?(桑原政成  久留一郎)


日本語索引
外国語索引

ISBN:9784525249113
出版社:南山堂
判型:B5
ページ数:178ページ
定価:3600円(本体)
発行年月日:2018年04月
発売日:2018年04月03日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:MJ