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文庫クセジュ 1019

ギリシア神話シンボル事典

著:ソニア・ダルトゥ
訳:武藤 剛史

紙版

内容紹介

そこかしこにシンボルはちりばめられている
 ギリシア神話は、起源の謎、神々の力、英雄たちの功業、人間の運命など無数の物語からなり、そのひとつひとつがシンボルに満ちている。2000年以上もの歳月を経てもなお、絵画、演劇はもちろん、音楽、星座、花言葉など、さまざまなところでその影響を目にすることができる。酒壺に描かれたイルカ、蛇が巻き付いた杖、身にまとう動物の皮は何を表わすのか? 古代の人は、月、天の川、迷宮に何を見ていたのだろうか? 贈り物の花は何を意味しているのか? 〈ヴィーナスの誕生〉の貝は、ほら貝だった? 星占いの星座の守護神はどういった特徴をもっているのか?
 本書は、西洋の文化芸術の理解を助ける145のシンボルを集めて解説する。芸術鑑賞の折のハンドブックとして利用するのも、読み物として通読するのもよしの小事典。

著者略歴

著:ソニア・ダルトゥ
パリ第四大学卒、高等研究応用学院で博士号を取得(西洋古代史)、現在はエヴリー・ヴァル・デソンヌ大学の准教授(西洋古代史)。専門は多神教と都市創建神話。著書にLes Mots face à l’histoire (Tallandier, 2010), Les Dieux de l’Olympe. Les mythes dans la cité (Perrin, 2012)がある。
訳:武藤 剛史
1948年生まれ。京都大学大学院博士課程中退。フランス文学専攻。共立女子大学文芸学部教授。著書に、『プルースト 瞬間と永遠』(洋泉社)、『印象・私・世界―「失われた時を求めて」の原母体』(水声社)、主要訳書に、アニー・パラディ『モーツァルト 魔法のオペラ』(白水社)、ジャン・V・オカール『比類なきモーツァルト』(白水Uブックス)、エリック・シブリン『「無伴奏チェロ組曲」を求めて』(白水社)、ミシェル・アンリ『キリストの言葉』(白水社)、ピエール・ラビ『良心的抵抗への呼びかけ』(四明書院)、ミシェル・フイエ『キリスト教シンボル事典』、マリナ・フェレッティ『印象派[新版]』、パトリック・ドゥムイ『大聖堂』、フィリップ・ジョルダン『100語でたのしむオペラ』[共訳](以上、白水社文庫クセジュ)、ミシェル・ロクベール『異端カタリ派の歴史』(講談社選書メチエ)、アンドレ・ドーテル『夜明けの汽車』(舷燈社)などがある。

ISBN:9784560510193
出版社:白水社
判型:新書
ページ数:172ページ
定価:1200円(本体)
発行年月日:2018年04月
発売日:2018年04月06日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:QRS