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西村幸夫 文化・観光論ノート

歴史まちづくり・景観整備

著:西村 幸夫

紙版

内容紹介

歴史と文化をいかに景観へと活かし、まちの自慢をつくるか。制度改革に尽力してきた第一人者が語る観光まちづくりを導く思想と提言。

歴史まちづくり法の制定から今日まで。都市が成熟化していく中で、人びとがどう生き、どんな暮らしのイメージをつくるのか。歴史文化を活かした地域住民主導型のまちづくりを提言する
地域の資産を資源へと変える古くて新しい発想で制度改革に尽力してきた第一人者の論考を集成。

目次

第1章 文化遺産と歴史まちづくり法
1 文化遺産の可能性
2 景観行政のこれまでとこれから
3 景観・歴史文化施策への期待と注文
4 地域の歴史的資源を活かしたまちづくり、そして歴史まちづくり法の制定
5 文化財保護の新たな展開
6 近代化産業遺産にみる新しい文化遺産の発想
7 地域遺産としての火の見櫓

第2章 景観整備と都市計画
1 近代日本都市計画の中間決算
2 都市計画における風景の思想
3 都市景観マネジメントはどのようにあるべきか
4 身体感覚からの近代都市計画批判
5 文化的景観と都市保全学
6 景観コントロールの論理
7 なぜ景観整備なのか、その先はどこへいくのか
8 東京駅とスカイツリーに思う
9 都市はわたしたち共通の家である

第3章 観光とまちづくり
1 観光政策から見た都市計画
2 歴史を活かしたまちづくりと観光
3 自治体観光政策とまちの未来図
4 観光とまちづくり
5 震災復興とツーリズムの役割

著者略歴

著:西村 幸夫
西村幸夫(にしむら・ゆきお):
1952年、福岡市生まれ。東京大学都市工学科卒、同大学院修了。1996年より東京大学大学院工学系研究科教授。専門は都市計画、都市保全計画、都市景観計画など。工学博士。日本イコモス国内委員会委員長、世界遺跡記念物会議(ICOMOS)元副会長。
主な著書に『西村幸夫 風景論ノート』『西村幸夫 都市論ノート』(以上、鹿島出版会)、『都市保全計画』(東京大学出版会)など。主な編著書に『世界文化遺産の思想』(東京大学出版会)、『都市経営時代のアーバンデザイン』(学芸出版社)、『まちを読み解く――景観・歴史・地域づくり――』(朝倉書店)など。

ISBN:9784306073388
出版社:鹿島出版会
判型:A5
ページ数:232ページ
定価:2800円(本体)
発行年月日:2018年02月
発売日:2018年02月17日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:TQS