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角川文庫

蒼天見ゆ 1

一般文庫版

著:葉室 麟

紙版

内容紹介

時代が変われば、生き方も変わるのだろうか――。
武士の世が終わりを告げたとき、“最後の武士”が下した決断とは。

一生を、命を、そして武士の矜持を懸けて挑んだ、日本史上最後の仇討ち!

日本中が開国と攘夷に揺れる時世。
西洋式兵術の導入を進めていた秋月藩執政・臼井亘理は、ある夜、尊攘派により妻もろとも斬殺された。
だが藩の裁きは臼井家に対し徹底して冷酷なものだった。
息子の六郎は復讐を固く誓うが、明治に入り発布された<仇討禁止令>により、武士の世では美風とされた仇討ちが禁じられてしまう。
生き方に迷い上京した六郎は、剣客・山岡鉄舟に弟子入りするが――。
時代にあらがい、信念を貫いた”最後の武士”の生き様が胸に迫る歴史長篇。

「青空を見よ。いかなる苦難があろうとも、いずれ、頭上には蒼天が広がる。そのことを忘れるな――」

著者略歴

著:葉室 麟
1951年、北九州市小倉生まれ。西南学院大学卒業後、地方紙記者などを経て、2005年、「乾山晩愁」で歴史文学賞を受賞しデビュー。07年『銀漢の賦』で松本清張賞を受賞し絶賛を浴びる。09年『いのちなりけり』と『秋月記』で、10年『花や散るらん』で、11年『恋しぐれ』で、それぞれ直木賞候補となり、12年『蜩ノ記』で直木賞を受賞。16年『鬼神の如く 黒田叛臣伝』で司馬遼太郎賞を受賞。他著に『川あかり』『散り椿』『さわらびの譜』『春雷』『はだれ雪』『孤篷のひと』など。いま最も注目される歴史・時代小説作家。

ISBN:9784041057360
出版社:KADOKAWA
判型:文庫
ページ数:384ページ
定価:680円(本体)
発行年月日:2017年12月
発売日:2017年12月21日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ