新編・日本幻想文学集成
新編・日本幻想文学集成 8
他著:夏目 漱石
他著:内田 百閒
他著:豊島 与志雄
紙版
内容紹介
漱石と夢文学。
アーサー王伝説を踏まえたファンタジー「幻影の盾」。SPレコードにまつわる怪異をえがいた「サラサーテの盤」。妖しい幽霊屋敷を舞台にした都市幻想小説「白血球」。超現実主義的手法で夢の世界を克明に記述した「夢の中での日常」。他全38編。
夢の記述と夢の軌跡。
目次
夏目漱石 富士川義之編
夢十夜
永日小品 より
琴のそら音
一 夜
趣味の遺伝
変な音
カーライル博物館
倫敦塔
幻影の盾
薤露行
解説 幻想作家漱石
内田百閒 別役実編
盡頭子
件
道 連
豹
冥 途
昇 天
山高帽子
影
狭 莚
青炎抄
東京日記
サラサーテの盤
解説 内田百閒的幻想の特質
豊島与志雄 堀切直人編
白 蛾
沼のほとり
白血球
都会の幽気
或る女の手記
道 連
白塔の歌
どぶろく幻想
霊 感
幻の園
真夜中から黎明まで
猫 性
怪異に嫌はる
解説 謙譲な闘い
島尾敏雄 種村季弘編
孤島夢
石像歩き出す
摩天楼
夢の中での日常
勾配のあるラビリンス
亀甲の裂け目
大 鋏
月 暈
死人の訪れ
子之吉の舌
鬼剥げ
むかで
冬の宿り
解説 へんなあひるの子