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「法華経」を読む

著:紀野 一義

紙版

内容紹介

どこまでも明るく、どこまでも肯定的に、風のごとくさわやかに生きていきたい!

壮絶な戦争体験を持つ仏教学の泰斗が、平易な言葉で自らの経験談やエピソードを織り交ぜ語った、諸経の王「法華経」の真髄。

「法華経は現代にどのように生きるか」を追補して待望の名著復刊!

本書は、1982年に刊行された講談社現代新書に、あらたに「法華経は現代にどのように生きるか」(1965年9月号「理想」掲載)を加えたものです。

目次

目 次
まえがき

第一章 羅什讃頌
 1-イメージで書かれた法華経
 2-賢治と中央アジア
 3-翻訳者・羅什の故里
 4-羅什の生涯
 5-流れるごとき名訳
第二章 オペラ白蓮花の序曲
 1-七百年ぐらい、ついせんころ
 2-芸術的な大乗経典の創作
 3-法華経の序曲
 4-「太陽が出ると、その枝は光ります」
 5-あっという間に怨みを捨て
第三章 光は東方を照らす
 1-人生が何を私に期待しているか
 2-山も川も人も花も、すべて光明
 3-山の中に隠れてしまった男
 4-額の光っている男はいないか
第四章 生かされて生きる
 1-何か難解難入なのか
 2-過去のことをひとつひとつ思い出しながら
 3-ゆいぶつよぶつ的人間について
 4-一大事因縁のゆえに
第五章 会うべき人についに会う
 1-壮大な一元論
 2-父を捨てた子
第六章 あっというまに信じてしまう
 1-智と禅
 2-あっというまに信じてしまう
 3-六祖出家の因縁
第七章 仇敵も、女人も、すばらしい
 1-ええなあ! ええなあ1
 2-強敵が人をば善く成しけるなり
 3-八歳の竜女が仏になる
第八章 堪える人々
 I-我、身命を愛せず
 2-地涌の菩薩として生きる
第九章 永遠のいのち
 1-ことごとく皆、恋慕を懐いて
 2-クロス・エンカウンター
 3-自己が、自己を、自己する
 4-常懐悲感・常在霊鷲山
第十章 すさまじき楽天主義者
 1-我、深く汝らを敬う
 2-ぶち殺したい男はいないか
 3-すさまじき男

終わりに―風の吹き過ぎるごとく生きる
《追補》法華経は現代にどのように生きるか

著者略歴

著:紀野 一義
1922年、山口県萩市に生まれる。1948年、東京大学印度哲学科卒業。1958年、第1回印度学仏教学会賞受賞。1967年、第1回仏教伝道文化賞受賞。1989年、宝仙学園短期大学学長、1993年、正眼短期大学副学長。真如会を主催し、若い人々に仏教のこころを説く。2013年12月、逝去。〈著書〉『法華経の風光』(水書房)、『般若心経・金剛般若経』(中村元との共訳註)『浄土三部経』(中村元、早島鏡正との共訳註 以上、岩波文庫)、『禅―現代に生きるもの』『親鸞に学ぶ』(以上、日本放送出版協会)、『仏典講座 維摩経』(大蔵出版)、『私の歎異抄』(ちくま文庫)、『名僧列伝』(講談社学術文庫)、『般若心経講義』(PHP)ほか多数。

ISBN:9784804614014
出版社:大法輪閣
判型:4-6
ページ数:256ページ
定価:2000円(本体)
発行年月日:2017年11月
発売日:2017年11月11日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:QRF
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:QRVA