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命の水 チェコの民話集

チェコの民話集

編:カレル・ヤロミール・エルベン
絵:出久根 育
訳:阿部賢一

紙版

内容紹介

”チェコのグリム”とよばれるエルベンの収集した昔話。
ブラティスラヴァ世界絵本原画展グランプリ受賞 出久根 育のオールカラー絵本!
動物の話すことばがわかるようになったために、
数々の困難に巻き込まれる召使いイジークの物語「金色の髪のお姫さま」、
死にそうな父王を助けるため、“命の水”を探しに旅に出る王子たちの物語「命の水」、
戦に行ったはずの愛しい恋人から墓地へと誘われ、恐怖の一夜をすごす「婚礼衣装」、
永遠の命をねがって、
死神を出しぬいたことから世界がたいへんな事態になる「この世に死神がいてよかった」ほか、
チェコとその周辺の国々(スラブ地方)に伝わる民話20編を収録した珠玉のアンソロジーです。

ブラティスラヴァ世界絵本原画展のグランプリを受賞しているチェコ在住の画家、出久根 育さんによる、
テンペラ画のオールカラーイラストも本書の魅力の1つ。
日本語版のため特別に追加書き下ろしイラストも掲載。
翻訳はチェコ文学を第一線で牽引する阿部賢一さんでお届けします。

さあ、人も動物も生き生きと活躍するボヘミアの魔法や知恵、不思議あふれる世界へ!

著者略歴

編:カレル・ヤロミール・エルベン
編  カレル・ヤロミール・エルベン (Karel Jaromír Erben)
  1811年、プラハ北東部ミレティーン生まれ。作家であり、詩人であり、民俗学者。同時代、グリム兄弟がドイツの民話を収集したように、エルベンはボヘミア地方で民話・民謡・詩・なぞなぞ・ことわざなど、多岐にわたるチェコ語の資料を収集しました。
絵:出久根 育
絵  出久根 育(でくね・いく)
 武蔵野美術大学卒業。チェコ・プラハ在住。 挿画を手がけた『あめふらし』(グリム兄弟編、偕成社、2003)でブラティスラヴァ国際絵本原画展グランプリ受賞。『マーシャと白い鳥』(ミハイル・ブラートフ作、偕成社、2005)で、日本絵本大賞受賞。
訳:阿部賢一
訳  阿部賢一 (あべ・けんいち)
東京外国語大学大学院博士後期課程終了。博士(文学)。東京大学准教授。チェコの文学の研究および翻訳に従事。主な訳書に、『わたしは英国王に給仕した』(ボフミル・フラバル著、河出書房新社、2010)、『エウロペアナ 20世紀史概説』(パトリク・オウジェドニーク著、白水社、2014。本作で第一回日本翻訳大賞受賞)、『約束』(イジー・クラフトヴィル、河出書房新社、2017)などがある。

ISBN:9784890139859
出版社:西村書店
ページ数:176ページ
定価:2300円(本体)
発行年月日:2017年10月
発売日:2017年10月10日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FNF
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:YFJ