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かつらの合っていない女

著:レベッカ・ブラウン
絵:ナンシー・キーファー
訳:柴田 元幸

紙版

内容紹介

誰も聞いてくれなかった 何度言っても。彼女が叫んで叫んで叫んだのは「狼」じゃなかった 叫んだのは彼女には言えないことだった。(「誰も」)

「絵を見て、文を読んで、また絵を見て・・・と往復していると、いつまでも抜け出せなくなるような呪縛力のある一冊である」(柴田元幸)。大胆な色使いを進めるナンシー・キーファーの絵と、奇妙なリズムや反復を使ったレベッカ・ブラウンの文章とが対話する、暗さとユーモアと烈しさに満ちた鮮烈な共作。

著者略歴

著:レベッカ・ブラウン
1956年ワシントン州生まれ、シアトル在住。作家。翻訳されている著書に『体の贈り物』『私たちがやったこと』『若かった日々』『家庭の医学』『犬たち』がある。『体の贈り物』でラムダ文学賞、ボストン書評家賞、太平洋岸北西地区書店連合賞受賞。
絵:ナンシー・キーファー
イリノイ州ロック・アイランド生まれ、シアトル在住。画家。絵画、詩、ストーリーテリングを教える。レベッカ・ブラウンとの絵/言葉の共同作業のほか、日系アメリカ人芸術家グレッグ・コーノと凧の製作などを行っている。
訳:柴田 元幸
1954年東京生まれ。米文学者・翻訳家。著書に『ケンブリッジ・サーカス』など。最近の訳書に、ポール・オールスター『冬の日誌』、スティーヴン・ミルハウザー『木に登る王』がある。文芸誌『MONKEY』の責任編集を務める。

ISBN:9784783727750
出版社:思潮社
判型:A5
ページ数:105ページ
定価:2000円(本体)
発行年月日:2017年09月
発売日:2017年09月11日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB