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熊を彫る人

木彫りの熊が誘うアイヌの森 命を紡ぐ彫刻家・藤戸竹喜の仕事

絵:在本 彌生
文:村岡 俊也

紙版

内容紹介

阿寒湖の自然に戯れる熊の彫刻写真の数々

2017年の秋から年明けにかけ札幌芸術の森美術館、国立民族学博物館で相次いで展覧会が予定されている彫刻家・藤戸竹喜さん。

熊、狼に代表される藤戸さんの作品は、動物の毛並み、体の線、表情など、まるでいまにも動き出しそうな生命力にあふれています。その作品たちを、人気写真家の在本彌生さんが、阿寒湖の四季の大自然の中で撮影しました。その写真は、まるで童話の一部のよう。

それだけにとどまらず、アイヌの歴史や文化についての文章が間に流れます。

熊のカワイイ姿は女性心をくすぐるでしょう。阿寒湖の大自然の素晴らしさは旅情をかき立てるでしょう。アイヌの歴史、文化の記述は資料的価値として、知的好奇心を満足させるでしょう。



【編集担当からのおすすめ情報】
藤戸竹喜さんの作品には、命が宿っていると思うような輝きがあります。それを、道東・阿寒湖周辺の大自然の息吹の中で撮影した写真は、輝きを更なる高みへと押し上げています。
人気写真家の在本彌生さんが、阿寒湖に通い詰めるほどの魅力。その情熱に、ほだされて筆を進めた村岡さんの文章にも心打たれます。
まるで彫刻を思わせる装丁は、きっと書棚からあなたをアイヌの森へと誘うことでしょう。

目次

熊彫さんの歌・・・・・・6
はじめに・・・・・・9
藤戸竹喜という熊彫りのこと・・・・・・12


「狼と話をしていたんだと思う」・・・・・・40
阿寒湖のむかし話・・・・・・42


「ビッキが何でも最初だった」・・・・・・58
「マサカリ持って、斧持って」・・・・・・63
「日高アイヌの言葉は優しいの」・・・・・・64


木彫り熊の歴史・・・・・・74
「熊彫り大会に、優勝す」・・・・・・88
「埋もれ木って知ってるか?」・・・・・・96


「人間の子どもと一緒だ」・・・・・・103
最後の連作・・・・・・108

あとがき・・・・・・118

ISBN:9784096822579
出版社:小学館
判型:B5変
ページ数:128ページ
定価:2300円(本体)
発行年月日:2017年09月
発売日:2017年09月04日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:WFS
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:AGA