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新しい韓国の文学シリーズ 16

アオイガーデン

著:ピョン・ヘヨン
著:きむ ふな

紙版

内容紹介

永遠に続く平和など、ありはしない。
――猟奇的な想像力で紡がれた8つの物語

グロテスクでありながら美しく、目を逸らしたくとも凝視せずにはいられない――容赦ない筆致で迫りくるピョン・ヘヨンワールドの傑作選。狭いマンホールで身を隠して暮らす子どもたち(『マンホール』)、渓谷で行方不明になった妻のものとおぼしき遺体の確認をする男(『死体たち』)、マイホームを取り囲む不穏な犬の鳴き声(『飼育場の方へ』)ほか、表題含む八編を収録。李箱文学賞を受賞した作家による、鮮烈な短編集。

目次

貯水池
アオイガーデン
マンホール
死体たち
ピクニック
飼育場の方へ
パレード
紛失物
著者のことば
訳者あとがき

著者略歴

著:ピョン・ヘヨン
1972年ソウル生まれ。ソウル芸術大学文芸創科を卒業して、漢陽大学国文学科の修士課程修了。
2000年ソウル新聞の新春文芸に短編「露はらい」でデビュー。
短編集『アオイガーデン』『飼育場の方へ』『夜の求愛』『夜が過ぎる』と長編小説『灰と赤』『西の森へ行った』『線の法則』『The Hole』がある。
韓国日報文学賞、イ・ヒョソク文学賞、今日の若い芸術家賞、東仁文学賞、李箱文学賞、現代文学賞を受賞。2013年より明知(ミョンジ)大学文芸創作科教授。
著:きむ ふな
韓国生まれ。韓国の誠信女子大学、同大学院を卒業し、専修大学日本文学科で博士号を取得。日韓の文学作品の紹介と翻訳に携わっている。
翻訳書に、ハン・ガン『菜食主義者』、キム・エラン『どきどき僕の人生』、キム・ヨンス『ワンダーボーイ』、津島佑子・申京淑の往復書簡『山のある家、井戸のある家』、孔枝泳『愛のあとにくるもの』、『いまは静かな時—韓国現代文学選集』(共訳)など、著書に『在日朝鮮人女性文学論』がある。
韓国語訳書の津島佑子『笑いオオカミ』にて板雨翻訳賞を受賞。

ISBN:9784904855683
出版社:クオン
判型:4-6
ページ数:240ページ
価格:2500円(本体)
発行年月日:2017年06月
発売日:2017年06月28日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB