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小学館新書

絶望の超高齢社会

介護業界の生き地獄

著:中村 淳彦

紙版

内容紹介

これが介護業界の深すぎる闇の実態だ!

2015年には65歳以上のお年寄りが26.7%を超え、80歳以上の高齢者は1000万人を超えた。他に類を見ない超高齢社会がやってきたのである。団塊世代が後期高齢者となる2025年には現在の介護職を38万~100万人増やさなければ、パンクするとさえいわれているが、低賃金かつ重労働ということもあり、達成することは難しい。現在、介護の現場で何が起きているのか。
低賃金で介護職だけでは食べていくことができない女性介護職は風俗や売春を余儀なくされている現実がある。その逆に、稼げなくなった風俗嬢が垣根の低い介護業に続々入職してもいる。介護によって精神を壊された男女が集まる「変態の館」も存在する。また、暴力団がその名を隠して運営して、国から助成金を詐取したりするのは当たり前、法務省が刑期満了者を介護職に送り込むなどもうメチャクチャだ。
国は苦肉の策で、介護を重点配分する外国人技能実習制度が始めるが、途上国から集まるだけに低賃金は絶対に改善されない。長生きは幸せなことであるー日本ではずっとそのような価値観が根付いていた。しかし、これからは長生きが幸せとは言えない時代が到来しようとしているのだ。

【編集担当からのおすすめ情報】
著者の中村さんは実際に介護事業所を運営して、数多くの”事件”に巻き込まれた経験を持っています。だからこそ、きれい事ではない介護の現場を知り尽くしており、取材協力者も多彩です。外からではわからない驚愕の実態の数々には息を呑むばかりです。丹念な取材を重ねて浮かび上がった事実は、正直、かなりエグいです。

目次

プロローグ 介護業界に人生を狂わされたシングルマザー
第1章 真面目な介護福祉士が風俗嬢に堕ちるまで
第2章 貧困の連鎖は止まらない
第3章 絶望の介護事件現場を歩く
第4章 洗脳と搾取
第5章 好色介護職たちが集う狂乱の館
第6章 暴力団と元受刑者が跋扈している
第7章 「地域包括ケアシステム」と「中年童貞」という悪夢
あとがき

ISBN:9784098252824
出版社:小学館
判型:新書
ページ数:224ページ
定価:760円(本体)
発行年月日:2017年06月
発売日:2017年06月02日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JKS