出版社を探す

食品偽装を科学で見抜く

著:リチャード・エバーシェッド
著:ニコラ・テンプル
訳:守 信人

紙版

内容紹介

ニセ食品を見破るプロが、本物を選ぶためのスゴ技伝授!

食べ物をめぐる信じられないほど多様で複雑な状況のなかで栄養を取るために、
わたしたちは製品のラベルに表示されている情報を信用せざるをえない。
もちろん、理解できるかどうかは話が別だ。しかし、実際にわたしたちにできる行動もある。この本を開き、食品偽装の世界では何が可能なのか、偽装はどう実行され、どのように発見され、どうしたらだまされずに済むのかを知ってほしい。そうして、賢い消費者になってもらいたいというのが著者たちの願いだ。

何を口に入れるのか、よい選択をしよう!

私たちが複雑きわまる食文化の中で暮らしている、という事実は否定しようもないが
だからといって無力なわけでは決してない。
道路を横断する前に左右をよく見たり、日焼けから身体を守ったりするように、
食品選びでもリスクを最小化するために、主体的に行動することができる。
食品中に含まれる化学物質は、食べれば身体の一部となる。
私たちは自分の身体に入れるものについて、受け身でいてはいけない。
食品生産・流通システムには私たちに決められないことがたくさんあるが、
何を口に入れるかは自分たちで決めることはできる。
よい選択をしよう!

目次

イントロダクション タマゴのタマげた話
第1章 食品偽装の基本の「キ」
第2章 食品偽装を捕まえる
第3章 オイル 油断ならない油ビジネス
第4章 鮮魚  今日はメルルーサ、明日はタラ
第5章 肉   あなたの「ビーフ」の正体は?
第6章 牛乳  ミルクから絞りとる
第7章 香辛料 スパイスまみれの犯罪者たち
第8章 ワイン 液体の妖怪
第9章 野菜  色仕掛けのまやかし
第10章 消化吸収したい考え方──だまされないための「六つの行動指針」

著者略歴

著:リチャード・エバーシェッド
王立協会会員。ブリストル大学教授(生物地球化学)。人間の祖先の食料と農業、現代農業の環境影響について研究している。その先駆的な分析化学的方法論は広く使われている。食品偽装の分野で彼のチームは植物油への不正混入を見破る方法を開発した。健全な食べ物の効用を信じ、特に「食べた物が身体を作る」のだからこそ、食品の品質と真正性を保持するのは供給者の責任だと考えている。
著:ニコラ・テンプル
生物学者、環境保護主義者、科学ライター。エチオピアの火山からカナダの温帯多雨林にあるサケの上る川岸まで取材に出かける。英国西部のブリストルを拠点に、大学や研究評議会、あるいは個人の研究者と協力し、学界の閉じた世界を超えたインパクトを与える研究についての魅力的な科学ストーリーを追いかけている。リチャード・エバーシェッドの著作に触れたのが食品偽装の取材に足を踏み入れたきっかけだった。
訳:守 信人
翻訳者。2012年まで38年間、共同通信社に勤務。主に科学部で科学研究や技術開発の取材に従事し、基礎科学、原発、宇宙開発、IT技術などを担当。日本科学技術ジャーナリスト会議会員。訳書に『遺伝子組み換えのねじ曲げられた真実』(日経BP社)。

ISBN:9784822255152
出版社:日経BP
判型:4-6
ページ数:408ページ
定価:1800円(本体)
発行年月日:2017年04月
発売日:2017年04月14日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:VFD
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:MBN