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楽しい川辺

著:ケネス・グレアム
絵:ロバート・イングペン
訳:杉田 七重

紙版

内容紹介

100年以上愛されてきた、イギリス児童文学史上の不朽の名作。
待望のカラー新訳・豪華愛蔵版で登場!
豊かな自然のなかで、愉快な仲間たちが繰り広げる冒険ファンタジー!
春の大掃除を放り出し、外に飛び出していったモグラは、
川辺を愛する川ネズミや、ぶっきらぼうだけれど優しいアナグマ、
うぬぼれ屋のヒキガエルに出会って、次から次へと心おどる冒険に乗り出していきます。

何をしでかすかわからないヒキガエルのせいで、
仲間はとんだ騒動に巻き込まれますが、本人はなんのその。
箱馬車をひっくり返され、自動車を盗んで投獄され、恐れを知らず脱走した挙句、
屋敷を乗っ取ろうとするイタチどもに、仲間と一丸となって戦いをいどみます。

イギリス児童文学史上、最も愛され、読み継がれてきた永遠の名作。
1908年に刊行されてから100年、
ケネス・グレアムの素晴らしい想像力と穏やかなユーモアは、
子どもも大人も等しく魅力し続けてきました。

本書は、国際アンデルセン賞をはじめ数々の賞に輝いた画家、
ロバート・イングペンの美しい挿し絵入りで、全編新訳のカラー豪華愛蔵版です。
(小学校5年生以上の漢字にルビ付)

著者略歴

著:ケネス・グレアム
Kenneth Grahame
1859年、イギリス・エジンバラ生まれ。5歳で母親を亡くし、以来バークシャーで祖母に育てられる。勉学とスポーツに秀で、オックスフォード大学への進学を希望したが叶わず、1879年にイングランド銀行に就職。単調な仕事からの逃避として創作を始め、雑誌に作品が掲載されるようになる。1893年に最初の短編集『Pagan Papers』を刊行、続いて『黄金時代』、『夢見る日々』を出版。『楽しい川べ』は、「マウス」というあだ名を持つ息子のアラステアに就寝前に語って聞かせた話と、その続きを息子に書き送った手紙がもとになっている。1908年に刊行され、大ベストセラーとなった。1932年、73歳で永眠。
絵:ロバート・イングペン
Robert Ingpen
1936年、オーストラリア生まれの世界的に有名な画家、作家。ロイヤル・メルボルン・インスティテュート・オブ・テクノロジーで挿し絵と装丁の技術を学ぶ。1986年には児童文学への貢献が認められて国際アンデルセン賞を受賞。本書のほかに、『不思議の国のアリス』『鏡の国のアリス』『聖ニコラスがやってくる!』(以上、西村書店)、『宝島』、『ピーターパンとウェンディ』など、多数の作品に挿し絵を提供している。
訳:杉田 七重
東京生まれ。東京学芸大学教育学部卒業。児童書、YA文学、一般書など、フィクションを中心に幅広く活動。主な訳書に、『不思議な国のアリス』、『鏡の国のアリス』(ともに西村書店)、『クリスマスキャロル』(角川書店)、『月にハミング』(小学館)、『キルトでつづるものがたり』(さ・え・ら書房)、『青空のかけら』(鈴木出版)、『怪盗紳士モンモランシー』(東京創元社)など多数。

ISBN:9784890139804
出版社:西村書店
判型:A4変
ページ数:226ページ
定価:2200円(本体)
発行年月日:2017年03月
発売日:2017年04月08日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB