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台湾少女、洋裁に出会う

母とミシンの60年

著:鄭 鴻生
訳:天野 健太郎

紙版

内容紹介

もうひとつの「カーネーション」がここにあった!
日本統治下の1930年代の台湾に「洋裁」に夢を託した少女がいた。『主婦之友』『婦人倶楽部』…日本の婦人雑誌に魅了された少女は親の反対を押しきって、洋装店の見習いとなり、やがて戦前の東京に留学を果たす。戦後、台南に自ら洋裁学校を開校する彼女が息子に語ったオーラルヒストリーから台湾の近代が浮かび上がる。

目次

序――60年の洋裁人生

1 目覚めのころ――「洋」服という新しい響き  1931-36
2 学びのころ――洋装店見習いの日々 1936-44 
3 戦中戦後の混乱を生きる 1944-53
4 独立のころ――社宅からスタートした洋裁学校 1953
5 夢中で仕事をしていた――オーダーメイドの時代 1953-6
6 路地裏で花開く洋裁学校の全盛期 1960-74
7 終わりの季節――歴史的役割の終焉 1974-94
終わりに――最後の盛装

著者略歴

著:鄭 鴻生
【著者】鄭鴻生(Zheng Hong-sheng)
1951年、台湾・台南市生まれ。
国立台湾大学哲学部卒業。在学中に「保釣運動」や大学民主化運動に参加。
緑島での兵役ののち、アメリカでコンピュータ工学を学び、修士号を取得。
現在作家兼主夫。
邦訳された著書に、『台湾68年世代、戒厳令下の青春――釣魚台運動から学園闘争、台湾民主化の原点へ』がある。
訳:天野 健太郎
【訳者】天野健太郎(あまの・けんたろう)
1971年、愛知県生まれ。京都府立大学文学部国中文専攻卒業。
2000年より国立台湾師範大学国語中心、国立北京語言大学人文学院に留学。
帰国後は中国語翻訳、会議通訳者。
また、聞文堂LLC代表として台湾の書籍を日本に紹介している。
訳書に『台湾海峡 一九四九』『歩道橋の魔術師』『日本統治時代の台湾』ほかがある。

ISBN:9784314011433
出版社:紀伊國屋書店
判型:4-6変
ページ数:272ページ
定価:1700円(本体)
発行年月日:2016年10月
発売日:2016年10月11日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DNB