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平凡社ライブラリー 843

怪談入門

乱歩怪異小品集

著:江戸川 乱歩
編:東 雅夫

紙版

内容紹介

「うつし世はゆめ よるの夢こそまこと」。ミステリーの巨人がたっぷり浸る怪奇幻想世界。怪異小品集第5弾。

目次

非現実への愛情

Ⅰ 幻想と怪奇
火星の運河/白昼夢/押絵と旅する男

Ⅱ 懐かしき夢魔
残虐への郷愁/郷愁としてのグロテスク/人形/瞬きする首/お化人形/レンズ嗜好症/旅順海戦館/こわいもの(一)/こわいもの(二)/妖虫/ある恐怖/映画の恐怖/声の恐怖/墓場の秘密/「幽霊塔」の思い出

Ⅲ 怪談入門 153
怪談入門/恋愛怪談(「情史類略」)/猫町/祖母に聞かされた怪談/西洋怪談の代表作/怪談二種/鏡怪談/猫と蘭の恐怖/透明の恐怖/フランケン奇談/マッケンの事/群集の中のロビンソン・クルーソー/文学史上のラジウム――エドガア・ポーがこと/病める貝――E・A・ポー逝きて百年/赤き死の仮面  E・A・ポー(江戸川乱歩訳)

Ⅳ 怪奇座談集
幽霊インタービュウ  対 長田幹彦/樽の中に住む話  対 城昌幸・佐藤春夫/狐狗狸の夕べ  座談会 三島由紀夫・杉村春子・芥川比呂志・松浦竹夫・山村正夫・江戸川乱歩

著者略歴

著:江戸川 乱歩
1894年、三重県名張町(現・名張市)生まれ。本名は平井太郎。
早稲田大学卒業後、貿易商、造船所電気部勤務、古本店経営、雑誌編集者、新聞記者など職を転々とする中、1923年「二銭銅貨」でデビュー。翌年には「D坂の殺人事件」、そして「心理試験」「人間椅子」といった短篇を次々に発表。以後精力的に作品を生み出していく。
代表作に『孤島の鬼』『パノラマ島奇譚』、少年物の『怪人二十面相』『少年探偵団』、評論集『幻影城』など多数ある。
また、江戸川乱歩賞の創設や雑誌「宝石」の編集をはじめ、探偵小説の啓蒙活動にも尽力、後進の育成にも熱心だった。1965年没。

編:東 雅夫
東 雅夫:1958年、神奈川県横須賀市生まれ。早稲田大学文学部卒業。アンソロジスト、文芸評論家。1982年から「幻想文学」、2004年から「幽」の編集長を歴任。著書に『遠野物語と怪談の時代』(角川選書、第64回日本推理作家協会賞受賞)、『百物語の怪談史』(角川ソフィア文庫)など、編纂書に『文豪怪談ライバルズ!』(ちくま文庫)、『文豪てのひら怪談』(ポプラ文庫)ほかがある。 また近年は『怪談えほん』シリーズ(岩崎書店)、『絵本 化鳥』(国書刊行会、中川学=画)など、児童書の企画監修も手がけ、ますます活躍の場を広げている。

ISBN:9784582768435
出版社:平凡社
判型:B6変
ページ数:432ページ
定価:1600円(本体)
発行年月日:2016年07月
発売日:2016年07月11日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:DNT
国際分類コード【Thema(シーマ)】 3:1FPJ