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遺伝子組み換えのねじ曲げられた真実

私たちはどのように騙されてきたのか?

著:スティーブン・M・ドルーカー
訳:守 信人
解説:加藤 好一

紙版

内容紹介

遺伝子組み換え食品が大きなリスクを抱えたまま
世に出たカラクリの一部始終。
政府機関であるFDA(米食品医薬品局)はなぜ法を破り、
なぜ科学者や政治家は国民を繰り返し欺き、
人間の健康と環境に危険をもたらしてきたのか──。

ビル・クリントンやビル・ゲイツ、バラク・オバマが(他の多くの明敏で影響力のある人たちと同様に)手のこんだ詐欺に引っかかったと聞けば、たいていの人は驚くことだろう。ましてや、それをしかけたのが外国の諜報機関や国際的な犯罪シンジケート、狡猾な金融マフィアの秘密結社などでなく、著名な科学者たちのネットワークだったと知れば、さらに驚きは増すに違いない。しかも、その詐欺は、気候の変動などではなく、わたしたちの食物の変化にまつわるものだった。
さらに、米食品医薬品局(FDA)が主要な共犯者であり、そのごまかしのせいで、FDAの科学スタッフがかつて人間の健康に有害だと断定していた新しい食品を15年以上にわたって自分や子どもたちが摂取してきたと知れば、米国人ならショックを受けるだろう。
この本には、どうしてそういう奇妙なことが起きたのかという興味津々の、ときに仰天させられる物語が書かれている。そして、わたしはその物語を伝えることができるユニークな立場にいる。なぜならその不正の重要な部分を暴露したのがわたし自身だからだ。
(本書「イントロダクション」より)

著者略歴

著:スティーブン・M・ドルーカー
公益のために活動する弁護士。ドルーカーが始めた訴訟によって、米食品医薬品局(FDA)は遺伝子組み換え食品にかんするファイルを裁判所に提出せざるをえなくなった。その結果、遺伝子組み換え食品のリスクについて、FDAが内部の科学者の警告をもみ消し、事実に対して?をつき、連邦法に違反してこの食品を市場に送りこんだ経緯が暴かれた。ドルーカーは、全米研究評議会(NRC)とFDAが開催した食品安全問題パネル討論会に参加したほか、多くの大学で講義し、クリントン大統領の環境評議会の作業グループとの協議にも加わった。
訳:守 信人
翻訳者。2012年まで38年間、共同通信社に勤務。主に科学部で科学研究や技術開発の取材に従事し、基礎科学、原発、宇宙開発、IT技術などを担当。1992年から3年間、米ワシントンに科学全般を担当する特派員として駐在した。日本科学技術ジャーナリスト会議会員。

ISBN:9784822251451
出版社:日経BP
判型:4-6
ページ数:760ページ
定価:3200円(本体)
発行年月日:2016年06月
発売日:2016年06月23日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KN
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:TVK