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講談社の実用Book

快楽ワイン道

それでも飲まずにいられない

著:山本 博

紙版

内容紹介

酒歴70年の著者が初めて明かす、私はいかにして「ワイン界の大御所」になったか?半世紀前、初めてパリに渡った。日本には、ワイン本もレストランガイドもほとんどなかった時代。手に入るだけの関連本を読み、物知りの人の教えを受けた。ところが、聞くと見るとは大違い。日本仕込みのワイン知識は、音を立てて崩れていった。半世紀間のワイン事情を脱力の筆で活写する、失敗と発見、笑いとオドロキの半生記!


ワイン好きの普通の青年が、いかにして「日本ワイン界の大御所」と言われる存在になっていったのか?
新橋駅前にあった「小川軒」の酒類担当者として、半世紀前、著者は初めてパリに渡った。
まだ日本には、ワイン本もレストランガイドもほとんどなかった時代。
それでも著者は、手に入るだけの関連本を読み、物知りの人の教えを受けて、いっぱしの「ワイン通」気取りで、パリのレストランのドアを開けた。
高級赤ワインを注文したら、冷たかった。赤ワインはシャンブレ(室温で温める)ものと教わっていたので、ボーイ(まだ小さなレストランにはソムリエはいなかった)に注意した。ボーイはニヤリと笑って、なんとストーブでワインを温め始めた!
そんな体験の繰り返し。日本で読みかじり、聞きかじったワイン知識は、音を立てて崩れていった。
かくして、著者の本格的なワイン修業が始まった。
半世紀前のパリの路地裏から、最新のワイン事情まで、脱力の筆でみごとに活写する、失敗と発見に満ちた満ちた、実に贅沢なる半生記!

目次

はじめに
第1章 僕の修業時代~フランス編
第2章 僕の修業時代~アメリカ&イギリス編
第3章 それでも飲まずにいられない
第4章 フランスのワイン産地を歩く
第5章 世界のワイン産地を歩く
第6章 名物にうまいものなし
初公開! わが愛するふだん飲みワイン

著者略歴

著:山本 博
1931年横浜市まれ。現役弁護士にして、日本ワイン界の大御所。
ワインに興味を持ったのは1940年代後半。69年に念願の渡仏を果たす。以来、世界各地のワイナリーを訪ね、英仏で出版されているワイン飲みにとっての「必読ワイン書」を多数翻訳。日本におけるワイン知識の普及に大きな役割を果たした。日本輸入ワイン協会会長。日本ワインを愛する会会長。
著書に『ワインの女王』『日本のワイン』(ともに早川書房)『シャンパン物語』(柴田書店)『ワインの歴史』(河出書房新社)、訳書に『新フランスワイン』(柴田書店)『ワインの王様』(早川書房)『ブルゴーニュワイン』(河出書房新社)など多数。

ISBN:9784062200547
出版社:講談社
判型:4-6
ページ数:256ページ
定価:1300円(本体)
発行年月日:2016年05月
発売日:2016年05月27日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:TDCT