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妄犬日記

著:姜 信子

紙版

内容紹介

■ 女と男の間を行き交い、流れてやまない情念の渦を、文と絵で描きとめる現
 代の語り物、愛の絵草紙。
  そのつぶやきは、恐ろしくも、底深いひととひとのかかわりの真実をあらわ
 にし……。

■ 拷問の隠れた美学と従属のひそやかな快楽、この禁断の実が愛することの限
 りない語りを紡いでゆく。犬こそ王様の支配者──サディズムとマゾヒズム、
 支配と被支配の反転にこそ、生きてあるひとの存在のほんとうがひそんでいる。

目次

プロローグ  
    星の教え 
     そもそもの1 またの名を「漠たる王様」
     そもそもの2 またの名を「呪われたるK」
  犬    
     調教 
     指
     考える
     服従
     呟き
     読書
     首輪
     黒い歌1
     ふたたび読書
     におい
     黒い歌2
     手紙 〈拷問〉についていつも考えている女王様へ
      ふたたび服従
     秘密
     女王様より一言
     またもや読書

著者略歴

著:姜 信子
1961年横浜市生まれ. 作家. 85年, 東京大学法学部卒業. 86年に「ごく普通の在日韓国人」でノンフィクション朝日ジャーナル賞受賞. 著書に, 『ごく普通の在日韓国人』『うたのおくりもの』(いずれも朝日新聞社), 『日韓音楽ノート』『ノレ・ノスタルギーヤ』『ナミイ! 八重山のおばあの歌物語』『イリオモテ』(いずれも岩波書店), 『棄郷ノート』(作品社, 熊本日日新聞文学賞受賞), 『追放の高麗人』(石風社, 地方出版文化功労賞受賞), 『はじまれ 犀の角問わず語り』(サウダージ・ブックス+港の人), 『生きとし生ける空白の物語』(港の人), 『声 千年先に届くほどに』(ぷねうま舎), 『はじまりはじまりはじまり』(羽鳥書店), 訳書に『あなたたちの天国』(李清俊, みすず書房)などがある

ISBN:9784906791576
出版社:ぷねうま舎
判型:4-6
ページ数:180ページ
価格:2000円(本体)
発行年月日:2016年05月
発売日:2016年05月26日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ