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民事訴訟法概説

第2版

著:川嶋 四郎

紙版

内容紹介

●重要判例と学説をコンパクトに整理、旧版以降の最高裁判例を盛り込んだ最新版!

民事訴訟法は、法的救済を実現するための手続に関する法律です。その全体を把握するためには、全体を鳥瞰するとともに個々の構成要素を1つずつしっかり理解することが不可欠といえます。
「法的救済」を主眼に民事訴訟過程を捉え、全体構造を丁寧に概説するとともに、判例および学説における〈論争点〉ができるだけ明確になるよう整理。さらに、とかく理解しにくいとされる法概念や法原則をわかりやすく解説しています。
学修の便宜のため、多数の図表と134の〈論争点〉を設け、2色刷でビジュアル的にもわかりやすさを追求。至れり尽くせりの学習書に徹した、画期的なテキスト!

【本書の特色】
①全体構造の理解に重点をおいた構成
  各章の初めに設けた〈アウトライン〉と各節の初めに設けた趣旨説明を通読すれば、
  初心者でも、全体像が一気につかめる
②試験対策に必要な論点を網羅
  判例および学説における134の〈論争点〉をクローズアップ
③視覚的にも自学自修をサポート
  多数のカラフルな図表と2色刷でビジュアル的にもわかりやすさを追求
④リファレンス機能を多用
  原則例外関係や制度間、原則間の有機的な連携をクロス・リファレンスで明示
⑤「木も見て森も見て山も見る」学修
  全体の把握と個々の構成要素の理解が同時に身につく学修方法を提示

目次

第1章 民事訴訟の世界へ
 第1節 民事訴訟の世界への招待
 第2節 民事訴訟法の歴史と特質

第2章 裁判所
 第1節 裁判所制度
 第2節 民事裁判権と法律上の争訟
 第3節 管轄

第3章 当事者
 第1節 当事者の意義
 第2節 当事者の確定
 第3節 当事者能力
 第4節 当事者適格
 第5節 訴訟能力
 第6節 代理人と補佐人

第4章 訴え
 第1節 訴え提起とその後の手続
 第2節 訴えの類型
 第3節 訴訟上の請求(訴訟物)
 第4節 訴えの利益
 第5節 訴え提起と訴訟係属の効果
 第6節 処分権主義と訴訟の作法
 第7節 訴訟要件

第5章 審理
 第1節 当事者主義と職権主義
 第2節 充実審理と迅速審理
 第3節 口頭弁論の準備と争点・証拠の整理手続
 第4節 口頭弁論
 第5節 口頭弁論と訴訟手続の規整
 第6節 適時提出主義と当事者の訴訟行為
 第7節 弁論主義と当事者自治

第6章 証拠
 第1節 証拠法の基本構造
 第2節 証明の対象と不要証事実(自白事実等)
 第3節 証拠収集手続
 第4節 証拠調べの手続
 第5節 自由心証主義
 第6節 証明責任

第7章 訴訟の終了
I 当事者の意思による訴訟の終了
 第1節 当事者の意思による訴訟終了形態の多様性
 第2節 訴えの取下げ
 第3節 請求の放棄と請求の認諾
 第4節 訴訟上の和解
II 裁判による訴訟の終了
 第1節 裁判とその種類
 第2節 判決の成立過程と判決の瑕疵等
 第3節 判決の効力
 第4節 判決等の修正

第8章 複雑訴訟
I 複数請求訴訟
 第1節 複数請求訴訟の特則
 第2節 複数請求の基本型:請求の併合
 第3節 複数請求の特殊型:訴えの変更、反訴、中間確認の訴え
II 多数当事者訴訟
 第1節 多数当事者訴訟の特則
 第2節 共同訴訟
 第3節 訴訟参加
 第4節 当事者変更

第9章 上訴・再審
I 上訴
 第1節 上訴の意義と要件等
 第2節 控訴
 第3節 上告
 第4節 抗告
II 再審
 第1節 再審の意義と要件
 第2節 再審の訴えの手続

第10章 簡易救済と司法アクセス
I 簡易救済手続
 第1節 簡易裁判所の手続の特則
 第2節 少額訴訟手続
 第3節 手形・小切手訴訟手続
 第4節 督促手続
II 司法アクセス論
 第1節 訴訟と費用
 第2節 司法へのアクセスとその展開

【事項索引/判例・裁判例索引】

ISBN:9784335356704
出版社:弘文堂
判型:A5
ページ数:608ページ
定価:4200円(本体)
発行年月日:2016年03月
発売日:2016年03月09日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:LNAA