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スタンフォード物理学再入門 量子力学

著:レオナルド・サスキンド
著:アート・フリードマン
訳:森 弘之

紙版

内容紹介

「量子力学が奇妙なものであることは
誰もが知っている。
しかし、どのように奇妙であるかを
正確にいえる人は、ほとんどいない」(本文より)

ひも理論の先駆者で、ホーキング博士との
「ブラックホール論争」で有名な
サスキンド教授による、美しい量子力学の解説。

「社会人向けの講座をもとにしていることから、非専門家を対象とした読み物かと思って手にすると、予想外の手強さに面食らうかもしれません。内容は決して平易なものではありません。むしろ、量子力学をまったく学んだことがない人にとっては、難しい本に違いありません。
 初学者には難しい本かもしれないと書きましたが、だからといって、量子力学の一般的な教科書を読むことに比べれば、概念の説明に十分な紙面を割き、シュレディンガー方程式を解く数学的技法に固執しないという点で、読破するのに長い時間はかかりません。」
(訳者あとがきより)

目次

第1章 系と実験
第2章 量子状態
第3章 量子力学の原理
第4章 時間と変化
第5章 不確定性と時間依存性
第6章 結合系:絡み合い
第7章 さらに、絡み合い
第8章 粒子と波
第9章 粒子の力学
第10章 調和振動子

著者略歴

著:レオナルド・サスキンド
1978年よりスタンフォード大学の理論物理学の教授を務める。カリフォルニア州パロアルト在住。ひも理論の先駆者として知られる。ニューヨークで育ち、成人してすぐの頃は父親と同じ配管工のしごとをした。シティカレッジ・オブ・ニューヨーク(CCNY)の工学部に進み、コーネル大学で理論物理学の博士号を取得。1969年、南部陽一郎と同じ時期にハドロンのひも理論に到達した。ブラックホールに吸い込まれた量子の情報は失われると主張するスティーブン・ホーキングに対抗して、ゲラルド・トフーフトとともに情報は失われないとする論陣を張る。トフーフトとの共同研究の成果として、ブラックホールの奇妙な相補性の原理やホログラフィック原理を見出し、理論物理学に深い影響を与えた。著書に『宇宙のランドスケープ』『ブラックホール戦争』『スタンフォード物理学再入門 力学』(いずれも日経BP社)など。
著:アート・フリードマン
データ・コンサルタント。ヒューレット・パッカードで15年間、ソフトウェア・エンジニアとして勤める。生涯を通じて物理学を学ぶ。カリフォルニア州マウンテンビュー在住。
訳:森 弘之
首都大学東京理工学研究科物理学専攻教授、理学博士。慶應義塾大学理工学部物理学科卒業。専門は理論物性物理学。著書に『統計物理学』(朝倉書店、共著)、訳書に『量子論が試されるとき』(みすず書房)、『スタンフォード物理学再入門 力学』『「標準模型」の宇宙』(いずれも日経BP社)、『エントロピーと秩序』(日経サイエンス、共訳)、『自己組織化と進化の論理』(ちくま学芸文庫、共訳)などがある。

ISBN:9784822285425
出版社:日経BP
判型:4-6
ページ数:320ページ
定価:2600円(本体)
発行年月日:2015年12月
発売日:2015年12月13日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:PDZ
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:PH