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挑戦する満洲研究

地域・民族・時間

編:加藤 聖文
編:田畑 光永
編:松重 充浩

紙版

内容紹介

国際善隣協会の定例講演会において2012年から2015年にかけて行われた13人の若手研究者による満洲研究の現状報告をまとめたもの。あの戦争の時代を直接知る世代が少なくなっていくなかで、実体験のないわれわれは「満洲」にどう向き合っていくのか。新しい挑戦への足がかりとなる一冊。

目次

まえがき(加藤聖文・田畑光永・松重充浩)

第一部 研究の視点
「世界史」から満洲史を考える─「二〇世紀満洲」の射程に関する覚書(松重充浩)
 歴史としての満洲体験─―記憶から記録へ(加藤聖文)
 満洲の歴史継承性から見た二〇世紀満洲(塚瀬進)
 満洲研究の視座─記録と記憶をめぐって─(菅野智博)

第二部 満洲国時代の検証
 満洲国の「国民」とは誰だったのか―─国籍と戸籍から考える満洲国と日本人(遠藤正敬)
 満洲電信電話株式会社とは何だったのか(白戸健一郎)
 地域から送り出された満洲移民(細谷亨)
 二〇世紀前半の満洲における水稲作試験と品種の普及について(湯川真樹江)
 新中国から祖国へ―─日本人留用者と日本人戦犯の帰還(大澤武司)
 日中関係史のなかの大連―─対立と友好のジレンマ(佐藤量)

第三部 周辺と満洲
 日本人が出会った内モンゴル(鈴木仁麗)
 外モンゴルからみた満洲(一九二〇年代)(青木雅浩)
 ロシア と満洲をつないだ中東鉄道の歴史─一八九六~一九三五年─(麻田雅文)

満洲関係略年表(一九四五年まで) 
あとがきにかえて(矢野一彌)
編者・執筆者一覧

ISBN:9784497215178
出版社:東方書店
判型:A5
ページ数:264ページ
定価:2400円(本体)
発行年月日:2015年12月
発売日:2015年12月10日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:NHF
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPC