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神話・狂気・哄笑

ドイツ観念論における主体性

著:マルクス・ガブリエル
著:スラヴォイ・ジジェク
他監:大河内 泰樹

紙版

内容紹介

アメリカにおけるヘーゲル・ルネッサンスの賑わいと、フランスのメイヤスーに代表される思弁的実在論の新展開。本書は今ドイツでもっとも注目を浴びる若き天才が、ジジェクとともにドイツ観念論の古典再解釈を通じて、そうした現代思想の新潮流を敢然と批判する。しかし、その展開は批判だけに留まらず、「存在論」を再び哲学の中心に据えることで世界を新たな理解へと導く。ドイツでブームとなっているガブリエルの書籍『なぜ世界は存在しないのか』のダイジェスト版論文の翻訳も特別収録。
本書は、2018年にドイッチャー記念賞を受賞し話題となった斎藤幸平氏が出版を企画し、監訳の一人を務めている。

目次

日本語版へのまえがき 7
 マルクス・ガブリエル
緒論 ポスト・カント的観念論への回帰を求めて 13
 マルクス・ガブリエル スラヴォイ・ジジェク
第一章 反省という神話的存在 35
―ヘーゲル、シェリング、必然性の偶然性について
 マルクス・ガブリエル
1 仮象―ヘーゲルの反省論
2 神話という思考以前の存在
  ―反省の限界についてのシェリングの考察
3 必然性の偶然性
第二章 二つの自由をめぐる規律訓練 179
―ドイツ観念論における狂気と習慣
    スラヴォイ・ジジェク
1 ヘーゲルの習慣
2 自己のオート―ポイエーシス〔自己―制作〕
3 何も指示しない表現
4 習慣、動物、人間
第三章 フィヒテの哄笑 233
    スラヴォイ・ジジェク
1 フィヒテの自我からヘーゲルの主体へ
2 絶対者と現象
3 フィヒテ的な賭け
4 障害(Anstoß)と事―行(Tat-Handlung)
5 分割と限定
6 有限な絶対者
7 定立された前提
付録 「なぜ世界は存在しないのか」 315
 マルクス・ガブリエル
訳者解説 329
あとがき 342
参考文献 353
索引 356

ISBN:9784906708543
出版社:堀之内出版
判型:4-6
ページ数:356ページ
価格:3500円(本体)
発行年月日:2015年11月
発売日:2015年11月25日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:QDH
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:QDX
国際分類コード【Thema(シーマ)】 3:1DFG
国際分類コード【Thema(シーマ)】 4:1DFA