プラントハンター西畠清順 人の心に植物を植える
地球を活け花する
編:NHK取材班
紙版
内容紹介
NHKスペシャル 地球を活け花する取材記
現代のプラントハンター西畠清順氏。老舗の植物卸問屋「花宇」の5代目であり、天皇家や銀閣寺などの依頼主のための活け花の花材を中心に、多様な植物を3000種以上栽培し、最高の状態で納めている。また、世界中を飛び回って、日本人が見たこともないような植物を探しては日本に送り込んでいる。そんな西畠氏を追ったのが「NHKスペシャル 地球を活け花する~プラントハンター・人の心に植物を植える」だ(2015年3月19日放映)。本書は番組の取材記であり、西畠氏の魅力を最大限に伝えるものだ。中心となるのはアルゼンチンでのバオバブのような巨木パラボラッチョ探しだ。三日三晩かけて掘り起こし、独自の技術で養生して木を眠らせる。船便の手配がつかず、緊急空輸することにする。掘り出してから5か月後、ようやく日本に到着した巨木は奇跡的に長い眠りから覚める。西畠氏は「パークシティー大崎」の空間開発も手がける。「人間が創造する建造物群の真ん中に、自然が何百年もかけて作り出した命を植えることで、地球が持つポテンシャルを感じてほしい。そうすれば、植物への愛で自然や環境のことを考えてもらえるようになるのではないか」と西畠氏は言う。