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はじめてのマインドフルネス

26枚の名画に学ぶ幸せに生きる方法

著:クリストフ・アンドレ
監:坂田 雪子
訳:繁松 緑

紙版

内容紹介

Google、インテルなどの企業が研修にとりいれ、集中力、創造性の発揮やストレス軽減等の効用が注目を集めている「マインドフルネス」――フランスで人気の精神科医が、モネ、ブリューゲル、マグリットなどの絵画を読みときながら、マインドフルネスのエッセンスと実践法を平易に紹介する。
12か国で翻訳された、フランスで30万部のベストセラー。

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マインドフルネスとは、「〈今〉を意識し、〈今〉に注意を向ける」ということだ。というのも、私たちは自分で思っている以上に〈過去〉や〈未来〉にとらわれていて、〈今〉をおろそかにしているからだ。やってしまったことを悔やんだり、これからしなければならないことを考えて不安になったり……。だが、〈今〉に注意を向け、〈今〉生きていることを実感することで、私たちはものの見方を変えることができる。(本文より)
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目次

序章 立ちどまる
マインドフルネスとは/目を閉じて座ってみる/現実を歪めずに受け入れる


第1部 心の動きを意識する
 第1章 〈今〉を意識する
 〈今〉を感じる/過去や未来にばかり目を向けない/心を眺めてみよう
 [レッスン1]

 第2章 呼吸を意識する
 呼吸はマインドフルネスの要/〈今〉を意識する/すべてをコントロールすることはできない
 [レッスン2]

 第3章 身体を意識する
 身体全体に意識を向ける/不快な感覚にも居場所をつくってやる/身体に敬意を払う
 [レッスン3]

 第4章 音を意識する
 音をあるがままに聞く/心のおしゃべりに引きずられない/静寂を感じる
 [レッスン4]

 第5章 思考を観察する
 ネガティブな思考から逃避しない/思考と距離をとる/通りすぎていく思考を観察する
 [レッスン5]

 第6章 感情の居場所をつくる
 感情と距離をとる/ネガティブな感情も受け入れる
 感情に向かいあう時間をつくる/感情とうまくつきあう
 [レッスン6]

 第7章 注意を広げる
 〈意識する〉ということ/注意力の質を高める/注意力を鍛える
 [レッスン7]

 第8章 立ちどまって〈今〉を感じる
 立ちどまる時間を持つ/手放す/〈今〉とつながる
 [レッスン8]


第2部 日常生活での気づき 心の目を開く
 第9章 日常の風景に目を向ける
 立ちどまって、ただ存在する/ありふれたことの豊かさを感じる/見慣れた風景に立ちどまる
 [レッスン9]

 第10章 物の奥につながりを見る
 物の静けさに寄りそう/物のささやきに耳を傾ける/物の静けさを味わう
 [レッスン10]

 第11章 大切なことを守る
 変化とスピードに満ちた現代社会/ひとつひとつのことを丁寧に行う
〈急ぎのこと〉と〈大切なこと〉/大切なことのための時間をつくる
 [レッスン11]

 第12章 集中する
 ひとつの行為に集中する/早く終わらせることを目的にしない
 衝動に従わない/何もしないことに集中する
 [レッスン12]

 第13章 知を磨く
 世界を曇りのない目で観察する/思いこみを修正する
 物事をありのままに見る/東洋的な〈知〉とは/静かな心で現実と出会う
 [レッスン13]

 第14章 ありのままを受け入れる
 現実を受け入れる/失敗することだってある/選別も評価もしない
 [レッスン14]


第3部 嵐をくぐり抜ける 苦しみとマインドフルネス
 第15章 苦しみから解放される
 痛みが苦しみに変わる時/苦しみと向きあう/苦しみは永遠には続かない
 身体の痛みとマインドフルネス
 [レッスン15]

 第16章 手放す
 苦しみと戦うのをやめる/苦しい時は呼吸に意識を向ける/〈今〉という避難場所
 [レッスン16]

 第17章 喪失感と向きあう
 世界に背を向けない/慰めを受けとる/それでも人生は続いていく
 [レッスン17]

 第18章 傷ついていても前に進む
 心の傷が再び現れた時/気分の落ちこみを予防する/ただ身体を動かしてみる
 [レッスン18]

 第19章 理不尽な体験を受け入れる
 外の世界とのつながりを持ちつづける/受け入れることは自由になること
 [レッスン19]

 第20章 幸せは目の前にある
 幸せを感じる時/永遠の幸せは存在しない/幸せと不幸を共に受け入れる
 [レッスン20]


第4部 さらなる高みへ マインドフルネスで心を鍛える

 第21章 心を鍛える
 身体を鍛えるように心を鍛える/根気よくトレーニングを続ける
 どんな時でも〈今〉を意識する/幸せに生きるために
 [レッスン21]

 第22章 しなやかな心をつくる
 努力と結果を分けて考える/結果の先にあるもの
 [レッスン22]

 第23章 愛する
 心に〈愛〉を育てる/〈愛〉を意識する/他者を大切にする心を養う
 [レッスン23]

 第24章 世界とひとつになる
 何度でもやりなおす/意識を広げ、自分を広げる/永遠は存在する
 [レッスン24]

 終章 飛びたつ

謝辞
監訳者あとがき
参考文献
もっと知りたい人のために

著者略歴

著:クリストフ・アンドレ
【著者】クリストフ・アンドレ : パリのサン・タンヌ病院に勤務。フランスで人気の精神科医で、本書はフランスで32万部のベストセラーになっている。著書に『自己評価の心理学』、『他人がこわい』(以上、共著)、『自己評価メソッド』(すべて紀伊國屋書店)など。
監:坂田 雪子
【監訳者】 坂田雪子(さかた・ゆきこ) : フランス語翻訳家。訳書に、E.アンダーソン『オスカー・ピル』1、2巻(角川書店)、M.ラルゴ『図説 死因百科』(共訳)、C.アンドレ編『精神科医がこころの病になったとき』(共訳、ともに紀伊國屋書店)など。
訳:繁松 緑
【訳者】 繁松 緑(しげまつ・みどり) : フランス語翻訳家。

ISBN:9784314011327
出版社:紀伊國屋書店
判型:A5
ページ数:312ページ
定価:2400円(本体)
発行年月日:2015年08月
発売日:2015年08月27日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:VFD
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:MBN