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ケインズ全集 21

世界恐慌と英米における諸政策

1931~39年の諸活動

著:ジョン・メイナード・ケインズ
訳:舘野 敏
訳:北原 徹

紙版

内容紹介

ケインズは、自由放任主義を否定したうえで、1930年代をとおして理論を展開・発展・体系化させてきた。それが1930年代には、主要著作『貨幣論』『雇用・利子および貨幣の一般理論』として結実している。
本書は、1931年から39年のケインズの諸活動のうち、世界恐慌とそれをめぐる英米の政策にかんするケインズの活動についてまとめた1冊。
「農業は滅びるままにほっておこう――という自由貿易主義者はいるだろうか。」(『関税についての賛否両論』原書209頁)など、保護貿易主義と対比しながら自由貿易主義を語るなど、現在にも通じるグローバリゼーション論争にも通じる諸活動の記録。
第1章「通貨問題」では英国の金本位制離脱以降の金融政策
第2章「低金利、賢明な支出と繁栄への道」では、英国スターリングの関する低金利政策と為替政策
第3章「世界経済会議」では、第一次大戦後の賠償・戦債問題の議論をめぐっての活動
第4章「ニューディール」では、米国の政策をめぐる議論
第5章「一般理論の合間での休止」では、『一般理論』刊行の合間のその他のケインズの活動
第6章「不況と再軍備」では、不況回復に重要な役割を果たした英国の住宅建設問題と、再軍備問題の広がりなどの世界に広がりつつあった暗影の問題
第7章「戦争に向けて」では、チェコスロバキア問題や、英チェンバレンと独ヒトラーのミュンヘン協定の問題をめぐるケインズの活動
などが、ケインズの周辺人物との書簡を通じて描かれている

目次

『ケインズ全集』日本語版への序文
凡例
全巻の序文
編集者の覚え書

第1章 通貨問題
第2章 低金利、賢明な支出と繁栄への道
第3章 世界経済会議
第4章 ニューディール
第5章 一般理論の合間での休止
第6章 不況と再軍備
第7章 戦争に向けて

本巻に再録された文書
謝辞
訳者あとがき
索引  

著者略歴

著:ジョン・メイナード・ケインズ
ジョン・メイナード・ケインズ
訳:舘野 敏
舘野 敏(タテノ サトシ)関東学院大学名誉教授
訳:北原 徹
北原 徹(キタハラ トオル)立教大学経済学部教授

ISBN:9784492813294
出版社:東洋経済新報社
判型:A5
ページ数:776ページ
定価:15000円(本体)
発行年月日:2015年05月
発売日:2015年04月30日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KCA