新潮文庫
主命にござる
他著:池波 正太郎
他著:松本 清張
他著:藤沢 周平
紙版
内容紹介
信州松代真田家に仕える堀平五郎は、藩の権力抗争に巻き込まれる。彼には父の代から伝えられる秘命があった(「錯乱」)。妻となった女の過去に囚われる黒塚喜介。佐渡支配組頭配下の広間役に命じられたことを好機とし、間男を佐渡送りの水替え人足とするが……(「佐渡流人行」)。己の心に背いてでも、なさねばならぬことがある。されどその生に義はあるのか。人生の葛藤を描く珠玉の六編。