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FUKUOKA U ブックレット 8

よみがえる夢野久作

『東京人の堕落時代』を読む

著:四方田 犬彦

紙版

内容紹介

【夢野久作・生誕125周年】天才芸術家は作品を通して未来を予測する――夢野久作こそまさにこの言葉を実践していた小説家であった。わたしたちが彼の作品から学ぶべきものは、実はたくさんある……夢野久作を読むという行為は、これからも、いやこれからこそ、真に開始されなければならない。

目次

宮沢賢治と比較する
日本の伝統文化と西洋の新思潮
巨大な父/三人の息子
福岡という特別の場所
『近世快人伝』の面白さ
繁栄と廃墟の東京
第三の空間――ロシアと満洲
満洲と韓国の連続性
大震災の東京に入る
ジャーナリスト・久作
「群衆」というアポリア
三・一一報道と何が違うのか
『暗黒公使』の世界
「日本人の堕落時代」へ
◉夢野久作略年譜

著者略歴

著:四方田 犬彦
1953年大阪府生まれ。専門は比較文化、映像学。
主な著書・編著書に『貴種と転生-中上健次』(ちくま学芸文庫)『電影風雲』(白水社)『李香蘭と原節子』(岩波現代文庫)『日本映画は生きている 全8巻』(共編、岩波書店)『アジアの文化は越境する』(弦書房)『大島渚と日本』(筑摩書房)『ルイス・ブニュエル』(作品社)他多数。ポール・ボールズ、エドワード・サイード、ピエル・パゾリーニも翻訳した。

ISBN:9784863291096
出版社:弦書房
判型:A5
ページ数:64ページ
定価:680円(本体)
発行年月日:2014年12月
発売日:2014年12月05日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ