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市民社会と自己実現

著:広岡 守穂

紙版

内容紹介

市民社会とは、すべての人に自由な自己実現のための平等な機会が開かれている社会であるとし、日本においてどのような市民社会が形づくられてきたかを、政治思想史の展開を通じ市民社会思想の発展から読み解く。

目次

第1章 市民社会と自己実現
 第1節 市民社会とはなにか?
 第2節 戦後日本の市民社会――市民運動から市民事業へ
 第3節 三つのデモクラシー
 第4節 声を出せない人のためのデモクラシー
第2章 権威主義体制と市民社会――近代日本の市民社会と思想
 第1節 啓蒙と新社会の時代
 第2節 福沢諭吉と渋沢栄一
 第3節 恋愛・貧困・市民社会
 第4節 権威主義体制の確立と市民社会
 第5節 社会システムをつくる
 第6節 人格主義
 第7節 河合榮治郎の自由主義
第3章 市民主義の成立
 第1節 戦争体験
 第2節 主体性と自己実現
 第3節 政治的領域と非政治的領域の区別
 第4節 寛容と競争的共存
 第5節 市民社会論の誕生
 第6節 市民主義の成立

著者略歴

著:広岡 守穂
中央大学法学部教授。1951年金沢生まれ。東京大学法学部卒業。おもな専攻は日本政治思想史だが、現代日本の社会現象に幅広い関心を持ち、男女共同参画、NPO、子育てなどさまざまな分野で発言している。NPO推進ネット理事長(現在顧問)、佐賀県立女性センター・アバンセ館長などを歴任。詩人、作詞家でもあり『詩集はじめて』(私家版)がある。
おもな著書に『「豊かさ」のパラドックス』(講談社現代新書)、『男だって子育て』(岩波新書)、『女たちの「自分育て」』(講談社)、『妻が僕を変えた日』(フレーベル館)、『ポストモダン保守主義』(有信堂)、『近代日本の心象風景』(木鐸社)、『政治と自己実現』(中央大学出版部)などがある。

ISBN:9784842050195
出版社:有信堂高文社
判型:4-6
ページ数:320ページ
定価:2500円(本体)
発行年月日:2013年12月
発売日:2013年12月20日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JP