出版社を探す

プラスチックスープの海

北太平洋巨大ごみベルトは警告する

著:チャールズ・モア
著:カッサンドラ・フィリップス
訳:海輪 由香子

紙版

内容紹介

魚は、もはや今までの魚ではない

「便利」の代名詞、プラスチックはリサイクルもされず、膨大な量が海へと流れ着く。レジ袋を詰まらせて死ぬ海鳥、魚網を飲み込んで餓死するクジラ、プランクトンと間違ってプラスチック粒子を食べる魚。環境ホルモンを溶出するプラスチックを、海洋生物が食べていることの意味とは? 北太平洋ごみベルトを発見した海洋環境調査研究者が、徹底解明!

目次

日本語版まえがき
はじめに
第1章 プラスチックスープ
第2章 私は何も知らなかった
第3章 合成化学の歩んできた道
第4章 地球のごみ捨て場
第5章 渦流への調査航海
第6章 使い捨て生活の発明
第7章 食物連鎖の底辺で
第8章 パッケージ黄金時代
第9章 つむじ曲がりの科学
第10章 ドキュメンタリー映画の撮影
第11章 魚網の行く末
第12章 海洋生物たちの好物
第13章 忍びよる毒物
第14章 海洋ごみの科学捜査
第15章 プラスチックの足跡を消す
第16章 3Rより大事な〝R〟
謝辞
解説──プラスチック安全神話からの脱却を(高田秀重)
訳者あとがき
出典

著者略歴

著:チャールズ・モア
チャールズ・モア
Capt. Charles Moore
アルガリータ海洋調査財団設立者。海洋環境調査研究者。海洋学、生物学、生態学、ダイバー、海洋カメラマンなど、優秀な研究者や専門家のチームを作り、調査船アルギータで北太平洋ごみベルトの調査航海に挑み、海洋汚染の危険を訴える活動の先駆者となった。世界中で注目される市民科学者である。カリフォルニア州ロングビーチ在住。
著:カッサンドラ・フィリップス
カッサンドラ・フィリップス
Cassandra Phillips
新聞記者。インディペンデント映画のストーリーエディター。カリフォルニアとハワイのラン植物園の共同経営者。2006年、ランの培養土としてのリサイクルプラスチック調査プログラムにおいて、農務省の助成金を獲得。ハワイ在住。
訳:海輪 由香子
(かいわ ゆかこ)

東京都立大学人文学部心理学専攻卒業。訳書に、ラッセル・バークレー『ADHDのすべて』(VOICE出版)、デイヴィッド・B・サダース、ジョセフ・カンデル『おとなのADHD』(VOICE出版)、ダイアン・M・ケネディ『ADHDと自閉症の関連がわかる本』(明石書店)、共訳書に、マーティン・ユアンズ『アフガニスタンの歴史』、ノーム・チョムスキー『テロの帝国アメリカ』(以上、明石書店)など。

ISBN:9784140815601
出版社:NHK出版
判型:4-6
ページ数:368ページ
定価:1900円(本体)
発行年月日:2012年08月
発売日:2012年08月28日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:TQ