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放射線を超えて

著:奥 真也
監訳:金子 恵美子

紙版

内容紹介

昨夏の陽光は放射線と共に生きる難題を突きつけた。
冬に降った雪は芯から冷たかった。

Last summer's sunshine thrust upon us the ordeal of living with radiation.
The winter's snow chilled us to the core.

* * *

赴任した大学で被災し、その専門知識を福島に捧げる決意をした核医学研究者が「日本語」と「英語の対訳」で綴る、放射線問題を巡る珠玉のエッセイ。

福島の人、そして子どもたちのお母さんのための言葉。
国際的差別を避けるための海外への言葉。
低線量被ばく、食の安全など、放射線リテラシーを語る専門家の責任ある言葉。

この本を読んでほしい人たちへ。
本書は、どの放射線関連本よりもわかりやすく、そして優しく書かれています。
放射線とどう生きていくのか、本書は、すべての日本人が「自分で決める」ための知識と勇気を与えてくれることでしょう。
そして、日本を支援し、時に不安視する世界中の人々へ、正しく、福島の、日本の現状を伝えてくれることでしょう。


*本書は「チェルノブイリ後の欧州の内部被曝管理の応用による放射線被曝情報管理の標準化の拡張」研究の一環として、個人の被曝情報管理の重要性を一般に啓発することを目的として作成されたものです。

目次

最初の二週間
After the disaster: The first two weeks

福島と日本の明日のために
For the future of Fukushima and Japan

放射線リテラシー
Radiation literacy

自己決定権と専門家にできること
The responsibility of experts is to assist in self-determination

そして、一年後の今、考えること
Looking back after one year

著者略歴

著:奥 真也
1962年大阪府生まれ。府立北野高校、東京大学医学部医学科卒。東大病院放射線科に入局後、埼玉医大放射線科、東大病院22世紀医療センター准教授を経て、2009年から福島県の会津大学先端情報科学研究センター教授。医師、医学博士、放射線科専門医、経営学修士(MBA)。
ブログサイト http://caist.am/future/
監訳:金子 恵美子
2008年ウィスコンシン大学ミルウォーキー校博士課程修了、英語学博士。株式会社アルクにて英語スピーキングテスト開発、品質管理に携わる。現在、会津大学語学研究センター上級准教授として英語指導に従事。

ISBN:9784903835570
出版社:SCICUS
判型:B5変
ページ数:136ページ
定価:1000円(本体)
発行年月日:2012年06月
発売日:2012年06月11日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JKS