サピエンティア 23
境界なきフェミニズム
著:チャンドラー・タルパデー・モーハンティー
監訳:堀田 碧
訳:菊地 恵子
紙版
内容紹介
人種や階級、性、国家といった境界を越えた連帯は可能だろうか。第三世界の貧しい女性の生活を出発点におき、植民地主義やグローバリゼーションを問うフェミニズム論。世界中で議論をよんだ「西洋の視線の下で」やその再考など、9つの論文からなる著者の代表作。フクシマを経験した私たちに勇気を与える「日本語版への序文」所収。
目次
日本語版への序文
謝辞
序章 脱植民地主義、反資本主義批評とフェミニズムの課題
第 I 部 フェミニズムの脱植民地化
第1章 西洋の視線の下で──フェミニズム理論と植民地主義言説
第2章 闘いの地図を描く──第三世界女性とフェミニズムの政治学
第3章 「ホーム」っていったい何だ?
第4章 シスターフッド、連合、経験の政治学
第5章 コミュニティ、ホーム、国家の系譜
第 II 部 資本主義の脱神話化
第6章 女性労働者と連帯の政治学
第7章 民営化する市民権、企業化する大学とフェミニズムの課題
第8章 人種、多文化主義と差異の教育
第 III 部 新たなフェミニズムへ
第9章 「西洋の視線の下で」再考──反資本主義の闘いとフェミニストの連帯
訳者あとがき
参考文献
索引