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対訳 英語で読もう「星の王子さま」

著:アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ
訳:リチャード・ハワード
訳:小島 俊明

紙版

内容紹介

リチャード・ハワード訳、オリジナルテキスト英日対訳版
英訳と日本語訳が見開きで読みやすい「対訳書」(注解つき)
☆新訳 The Little Prince(Richard Howard訳、Harcourt社、2000年)の英語テキストが、小社刊『対訳フランス語で読もう「星の王子さま」』収録フランス語原文テキストのページと行とにほぼ対応する対訳形式。 フランス語原文との比較にも役立つ構成です。
☆原作理解を深めながら読解力をつける丁寧な注解。
☆読みやすい大きな活字・ルビつき。
は じ め に
(本書の使い方)
本書は、先に出て好評の『対訳 フランス語で読もう「星の王子さま」』姉妹篇として、読者の要望に応えて編まれました。
フランス文学者リチャード・ハワードによる英語新訳書をテキストに、主として大学受験生や、英語力アップをめざす大学生ならびに社会人の皆さん用に読みやすい対訳形式(p.6〜183)にして、できるだけていねいな注解(p.185〜235)をつけました。
原著者サンテグジュペリが三部に分けているわけではありませんが、この作品は大きくわけて以下の三部構成と考えることができます。
第一部(dedication〜IX) 第二部(X〜XVI) 第三部(XVII〜epilogue)
作品を読み進めるにつれて、文法知識や内容への興味も増していくことと思われます。
注解も段階的に、読解力をつけながら作品理解を深められるように配慮してあります。
テキスト間の関連箇所を参照できるように「?」印で示しました。
英語テキストは、上記姉妹書に収められたフランス語テキストのページと行とにほぼ対応しています。英語テキストに忠実な日本語訳を心がけた結果、フランス語からの日本語訳とは微妙に違うところがかなりあります。英訳者のリチャード・ハワードがフランス語の原書をどのように解したかということと関係があり、その点がたいへん興味深い点であります。読者の皆さんが、フランス語の対訳書に当って、それを確かめていただくと、フランス語と英語と日本語の違いの根もとがわかり、いっそう語学がおもしろくなるのでは、と思います。読み比べのきっかけとして、注解で[英仏比較]をいくつか指摘しました。
訳文のなかの漢字にルビを多くつけたのは、日本語の読者のほかに、英語圏における日本語学習者への配慮によるものです。
さあ、それでは、読み始めましょう。

著者略歴

著:アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ
作家、飛行士。1900年6月29日フランスのリヨンに生まれる。
第二次大戦中、1944年7月31日任務のためコルシカ島のボルゴ基地からP-38型ライトニング偵察機で単身飛び立ち、そのまま消息を絶つ。
著書:『南方郵便機』(1929)、『夜間飛行』(1931)、『人間の大地』(1939)、『戦う操縦士』(1942)、『ある人質への手紙』(1943)、『星の王子さま』(1943)、『城砦』(1948)、『若き日の手紙』(1953)、『手帖』(1953)、『母への手紙』(1955)、『人生に意味を』(1956)
訳:小島 俊明
詩人、フランス文学者。岐阜県に生まれる。
著書:フランス語俳句集 Le Paulownia en fleurs, Editions Cléa(フランス)、
『組詩 セバスチャン・バッハの朝』(光明社)、『アシジの雲雀』(思潮社)、句
集『花桐』(ふらんす堂)、『星の王子さまのプレゼント』(中央公論新社)、訳書
にサンテグジュペリ『星の王子さま』(中央公論新社)、ルイ・アントワーヌ『アシ
ジのフランシスコを読む』(聖母の騎士社)

ISBN:9784808606435
出版社:第三書房
判型:A5
ページ数:240ページ
定価:2300円(本体)
発行年月日:2010年07月
発売日:2019年08月16日