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CODE VERSION2.0

著:ローレンス・レッシグ
訳:山形 浩生

紙版

内容紹介

サイバー法といえばレッシグと言わしめた『CODE』原書刊行から7年、
wikiを出発点とした待望の改訂版!

前著『CODE』では、「規制」とはなにか?「自由」とはなにか?誰が誰のために規制をするのか?そのときの責任は?など、まだネット規制が多くの人々にとって現実味がないところで、その実現性を議論し、そのあるべき姿— 民主的な価値を守るため、コードによるネット規制に不完全な部分を設けろという主張—で多くの論者を驚かせた。
それから7年(原書刊行より)。ネットをとりまく状況も変わってしまった。そしてよくも悪くも、人々もまた他人事ではいられないほど関心が高まっている。本書は、現在のネットの状況にあわせ、事例を一新した改訂版(Version2.0)である。

目次

第一章 コードは法である
第二章 サイバー空間からのパズル四つ
境界線
統治者たち
ジェイクのコミュニティ
かぎまわるワーム
主題

規制可能性

第三章 現状主義:現状は変わらないのか?
サイバー場所:ハーバード大学 VS シカゴ大学
第四章 コントロールのアーキテクチャ
「誰が」どこで何をした?
誰がどこで「何をした」?
誰が「どこで」何をした?
結果
第五章 コードを規制する
アーキテクチャを規制する:規制の二段階方式
コードを規制して規制のしやすさを高める
東海岸コードと西海岸コード
Z理論

コードによる規制

第六章 各種のサイバー場所
空間の価値観
サイバー場所
なぜアーキテクチャが問題になって空間に差が出るのか
コードを規制してよりよい規制を
第七章 なにがなにを規制するか
点の暮らし
政府と規制する方法について
間接的な手法の問題点
その先にあるもの
第八章 オープンコードに見る限界
かぎまわるバイト
数える機械
ネット上のコード
ネット上のコード小史
オープンソースの規制
いきつくところ

隠れたあいまいさ

第九章 翻訳
第一〇章 知的財産
著作権の終焉を告げる各種の報告について
法が救いに
サイバー空間における知的財産の未来
財産・所有物保護の限界
公法を私法で置き換える
不完全性からくる匿名性
許認可文化 VS フリー文化
完成がもたらす問題
選択
第一一章 プライバシー
私的状況でのプライバシー
公共の場でのプライバシー:監視
公共の場でのプライバシー:データ
解決策
捜索
プライバシーの比較
第一二章 言論の自由
言論を規制するもの:出版
言論の規制:迷惑メールとポルノ
言論の規制:フリー文化
言論を規制するもの:流通・配布
言論の教訓
第一三章 間奏

競合する主権

第一四章 独立主権
空間の主権:規則
空間の主権:規則の選択
第一五章 競合する主権
対立
互恵的な盲目性
サイバー空間の「中に」いることについて
考えられる解決策

対応

第一六章 われわれが直面している問題
法廷の問題
立法の問題
コードの困ったところ
第一七章 対応
司法の対応
コードに対する反応
民主主義の対応
第一八章 デクランは何を見落としているのか
第一九章 補遺

著者略歴

訳:山形 浩生

ISBN:9784798115009
出版社:翔泳社
判型:A5
ページ数:592ページ
定価:2800円(本体)
発行年月日:2007年12月
発売日:2007年12月19日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:UB