ブロードバンド市場の経済分析
著:田中辰雄
著:矢﨑敬人
著:村上礼子
紙版
内容紹介
日本のブロードバンドが何故成功裏に普及したかを、計量分析により実証的に解明し、さらにその成功を継続させるための政策(競争政策)を検討したものです。
通信産業での競争政策について、旧来の電話産業については、多くの理論的・実証的研究が積み重ねられていますが、ブロードバンドについては、近年研究が始まったばかりであり、議論をよんでいるホットイシューです。
本書はそれについてのひとつの回答であり、今後の光ファイバーの普及に向けた課題についても検討しています。
目次
序 本書の目的と構成
第1章 ブロードバンド市場の概観
第2章 ADSLの普及要因
第3章 ネットワーク効果とスイッチングコストの理論
第4章 ネットワーク外部性とスイッチングコスト——IP電話でひとり勝ちが起こりうるか
第5章 回線種別変更のスイッチングコスト
第6章 ADSL、CATV、FTTHのモード間競争
第7章 光ファイバー普及に向けての課題
[資料]アンケート実施要項
参考文献
索引