永原慶二著作選集 6
戦国期の政治経済構造 戦国大名と都市
著:永原 慶二
紙版
内容紹介
一九七〇年代に発表された大名領国の支配構造に関する論考と、九〇年代に書かれた戦国期の海運・物流・都市に関する論考を中心にまとめた第三の論文集『戦国期の政治経済構造』。あわせて戦国大名支配を「公儀」観念の形成や都市の発展などの視点から追究した論考六点を収録。本巻は、著者が提唱する本格的大名領国制論が集大成された書といえよう。
目次
◆戦国期の政治経済構造=序章 視点と構成/大名領国制と土地・農民支配/大名領国制下の物流・商人・都市/大名・天皇・天下人◆戦国大名と都市=戦国大名における「公儀」観念の形成/三宅御土居の史的展開/伊予河野氏の大名領国―小型大名の歩んだ道―/上杉謙信の経済政策―とくに流通・都市をめぐる―/戦国都市小田原/戦国時代―権力・城・都市のあり方から考える―