寺子屋新書 02
ヒーローと正義
著:白倉 伸一郎
紙版
内容紹介
「正しいことは正しい」と信じることは正しいか?
「正義」がこれほど求められ、問われているにもかかわらず、だれもが答えを出せないでいる(出すことが正義を悪へと転換させかねない)時代。それでも、わたしたちが正義について考え続ける意味とは何か? 特撮番組の名プロデューサーとして、正義とはなにかを問い続け、正義の具現としての〈正義の味方〉ヒーローを創造し続けてきたからこそ書けた、究極の〈正義の見方〉論。
目次
第1章 「正義のヒーロー」はどこにいる……なぜヒーロー=〈善〉なのか/ヒーローをヒーローたらしめるもの
第2章 怪獣の悪・怪人の悪……怪獣は出現する/〈人間もどき〉という悪
第3章 世界の境界……二元論的に世界を記述する/〈踏まれた痛み〉原則/善と悪は対立概念か
第4章 勧善と懲悪/都市社会の秩序……秘境から都市へ、冒険から安住へ/マナーからルールへ/功利主義社会の善悪観
第5章 「正義はひとつ」か……越境するヒーロー/一元論への移行
第6章 正義とジャスティス……〈現代正義論〉の主張/〈正義〉が問いかけるもの/ヒーローと正義
ISBN:9784901330428
。出版社:子どもの未来社
。判型:新書
。ページ数:240ページ
。定価:820円(本体)
。発行年月日:2004年06月
。発売日:2004年05月20日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:QDX。