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風疹をめぐる旅~消される「子ども」・「笑われる」国~

著:金子 あつし

紙版

内容紹介

 ワクチンで防げる感染症だったにもかかわらず、21世紀になってからも患者が日本で相次いで発生してしまったのはなぜ?

 青年は目が見えにくいことにくじけることなく、1年半にわたって医学論文を読み続けた。そうしてみえてきたのは、対策の不徹底により風疹患者が発生し諸外国から「笑われる」日本と、風疹感染を危惧した人をはじめあらゆる人の記憶から消されそして記録にも残らない「子ども」の存在だった……。

 日本を誰も風疹で苦しまずに済む国にしたい! その一心で視覚障害をかかえるフリーライターが書き上げた、「奇跡」のデビュー作!

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が5類感染症になる今こそ多くの人に読んでほしい「関係ない人はいない」1冊!

<推薦の言葉>
なぜ先天性風疹症候群はなくならないのか……。

風疹の現状とワクチン接種について、ガラパゴス化した国・日本からの告発の書!
(りんくう総合医療センター産婦人科 荻田和秀)  

目次

第1章 せめてこの章だけでも読んで!風疹に関する基礎知識
第2章 風疹をめぐる歴史
第3章 CRSを生きる
第4章 CRSと中絶
第5章 日本を風疹の患者が出ない国にするために

※CRS・・・先天性風疹症候群 母親が妊娠中に感染することで、胎児に生じる病気。出生後、子どもの視覚や聴覚・心臓に障害があらわれることがある。障害を抱えつつ懸命に生きる人がいる一方で、心臓の障害が命にかかわるケースもある。

著者略歴

著:金子 あつし
1983年生まれ。フリーライター。一般企業等勤務をへて、2015年から現職。
ほかの作品にダウン症の妹がいる小学生が主人公の児童書『ひかりあれ~二分の一成人式の前に家族について調べてみた~』がある。

CRS(先天性風疹症候群)と診断されてはいないが、風疹が流行した翌年の生まれで先天白内障により視覚に障害がある。メディア等で風疹の排除にむけた取り組みの必要性を訴えているほか、視力が低かったり視野が狭かったりして目が見えにくい「弱視」の啓発に力を入れている。

ISBN:9784991032103
出版社:読書日和
判型:A5
ページ数:154ページ
定価:1600円(本体)
発行年月日:2018年10月
発売日:2018年10月08日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:VFD
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:MJ