出版社を探す

「さつま」から見た歴史断章 明日を創造する今鏡

著:中村 明蔵

紙版

内容紹介

 それぞれの地域には、それぞれの深い歴史がある。それに虚心で対面し、その地域の歴史を掘り下げるべきである。その際に頼るのは、史料であり、資料である。同時にその史料・資料の信憑性を見極めることが必要であろう。
 文献史料であれば、いつ書かれたものか、また、書いた人物はどのような立場の人なのか、ということは十分に承知して判読すべきであろう。それが考古資料であれば、いつ、だれの手によってどの場所から掘り出されたものかを検討しなければ、その歴史的価値の評価は困難となろう。
 そして、できるだけ、その場所に臨んで、その史料・資料の存在した地域の空気を吸ってみることであろう。(本文第三部九章より抜粋)

目次

第一部
一章 島津氏墓地と廃仏殿釈
二章 江戸期の南部九州紀行
三章 大坂豪商が薩歴へ
四章 薩隅日三州経歴の旅

第二部
五章 古代薩摩の福祉政策
六章 石の文化をさぐる
七章 国家編入を拒んだ隼人
八章 隼人が見た薬師寺

第三部
九章 歴史思考と先入観
十章 国家と移住者
十一章 聖徳太子実像のナゾ
十二章 お金の不思議物語

著者略歴

著:中村 明蔵
■著者紹介 村明蔵(なかむらあきぞう)
1935年、福岡県北九州市生まれ。1962年、立命館大学大学院日本史学専攻修士課程修了。ラ・サール高校教諭、鹿児島女子短期大学教授、鹿児島国際大学国際文化学部教授を経て、現在、同大学大学院講師。文学博士。
主な著書に、「薩摩民衆支配の構造」(南方新社)「鑑真幻影」(同)「飛鳥の朝廷」(評論社)「熊襲と隼人」(同)「隼人の研究」(学生社)「隼人の楯」(同)「熊襲・隼人の社会史研究」(名著出版)「隼人と律令国家」(同)「南九州古代ロマン」(丸山学芸図書)「新訂隼人
の研究」(同)「クマソの虚構と実像」(同)「かさしま文庫(29)ハヤト・南島共和国」(春苑堂出版)「古代隼人社会の構造と展開」(岩田
書院)「神になった隼人」(南日本新聞社)「隼人の古代史」(平凡社新書)「中村明蔵雑論集」(洛西出版)「隼人の実像」(南方新社)「隼
人異聞史話」(国分進行堂)「薩隅今昔史談」(同)「かごしま歴史探訪」(同)。

ISBN:9784990819897
出版社:国分進行堂
判型:B6変
ページ数:242ページ
定価:1500円(本体)
発行年月日:2018年02月
発売日:2018年02月28日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:NHF
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ-JP-H