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セツロテックブックス

らせんを操るゲノム編集 ~食と医療の未来を導く~(セツロテックブックス)

著:柴田潤一郎
編:竹澤慎一郎
監:株式会社セツロテック

紙版

内容紹介

現役東大医学部生×セツロテック=ゲノム編集の未来
徳島大学発、ゲノム編集スタートアップ「セツロテック」が監修!

ゲノム編集は何に役立つの?
食料不足や感染症、難病に悩まされない未来とは――?
セツロテックと柴田潤一郎氏がゲノム編集技術の「今」を分かりやすく伝える。

ゲノム編集技術を理解するために必要な予備知識を分かりやすく解説。高GABA含有トマトや鯛・ふぐといったゲノム編集食品の実例や、生活習慣病・がん・感染症など未来の医療分野における応用例と、倫理問題も紹介しています。
ゲノム編集ドーピングや特許問題などの課題にも触れつつ、国産ゲノム編集技術に関する情報も網羅した『いま一番分かりやすいゲノム編集の本』です。

本書はゲノム編集技術がSDGsに貢献する可能性を示しています。食料不足や感染症、難病などさまざまな課題に関心が高く、ゲノム編集に関する教養を深めたいと考えているビジネスパーソンにおすすめです。

目次

第1章 ゲノムワールド
1.1 常識を打ち破ったメンデル
1.2 ゲノムは全ての源である
1.3 二重らせんは美しい
1.4 DNA複製工場の見学
1.5 ゲノムのなりたち
1.6 タンパク質の作り方を学ぼう
1.7 ハンバーガーチェーン店に学ぶ
1.8 ゲノムワールドのパラダイムシフト

第2章 ゲノムが変わると形質も変わる
2.1 エデンの園の誘惑
2.2 海を越えたチャールズ・ダーウィン
2.3 突然変異がもたらした人類の進化
2.4 DNA損傷と修復
2.5 突然変異と形質変化
2.6 アサガオの美しい花びら
2.7 遺伝情報システムを掌握する

第3章 ゲノム編集技術の扉を開こう
3.1「愛・地球博」で夢見た景色
3.2 DNAは切断・接着できる
3.3 ゲノム編集技術とは?
3.4 アクセルとブレーキ
3.5 第一世代のゲノム編集技術:ZFN
3.6 第二世代のゲノム編集技術:TALEN
3.7 第三世代のゲノム編集技術:CRISPR/Cas9
3.8 CRISPR/Cas9の功績と課題
3.9 課題の解決① AIを用いたゲノム編集技術の最適化
3.10 課題の解決② NanoMEDICを用いたキャリアの改良
3.11 ゲノム編集技術のまとめ

第4章 ゲノム編集技術がデザインする新たな食卓
4.1 スーパーマーケットに足を運ぶと
4.2 品種改良とは?
4.3 ゲノム編集食品とは?
4.4 ゲノム編集食品の有用性
4.5 ゲノム編集食品の安全性と法整備
4.6 各品種改良の比較
4.7 日本初のゲノム編集食品「トマト」
4.8 ゲノム編集食品が海を耕す
4.9 人工培養肉が食肉市場を一変させる
4.10 打倒、鳥インフルエンザ
4.11 ゲノム編集技術が導く食品の未来

第5章 ゲノム編集技術があらゆる疾患に挑む
5.1 病気と遺伝子
5.2 対症療法と根治療法
5.3 遺伝子治療とその歴史
5.4 ゲノム編集技術の医療への応用
5.5 ノーベル賞同士の共演によるがん治療
5.6 ゲノム編集技術で「痩せる」
5.7 CRISPR/Cas9入り注射製剤の開発
5.8 ブタの心臓をヒトに移植する!?
5.9 造血幹細胞移植の新たなステージへ
5.10 人類vs.マラリア
5.11 ゲノム編集技術が導く医療の未来

第6章 ゲノム編集技術と地球の未来
6.1 イノベーションが抱えるリスク
6.2 新たな技術に対する社会的受容
6.3 レールを敷くのは私たち自身
6.4 コーディネイターの誕生はすぐそこに
6.5 ゲノム編集ドーピングの脅威
6.6 本末転倒の特許問題
6.7 世界に羽ばたく徳島大学発のTiDシステム
6.8 SDGsが目指す先にあるもの
6.9 本書のおさらい

著者略歴

著:柴田潤一郎
東京大学医学部医学科所属。1998年岐阜県多治見市生まれ。2017年4月東京大学教養学部理科2類入学。2019年4月同大学医学部医学科進学。学業や研究に取り組む中で、2020年にノーベル化学賞を受賞したCRISPR/Cas9の医療への応用可能性に興味を持ち、同年12月に株式会社セツロテックのインターンシップに参画。ゲノム編集技術に関する知見共有のためのオウンドメディアの執筆や顧客向けの技術的な調査案件において成果を発揮する。将来は急性期外科を標榜することを志しており、臨床に加えてゲノム編集技術の分野からも外傷診療に貢献していく道を模索している。
監:株式会社セツロテック
本社:徳島県徳島市
代表:竹本龍也/竹澤慎一郎
ゲノム編集技術を活用して、新産業創出を目指す研究開発型企業。2017年に、徳島大学発のスタートアップ企業として創業。PAGEs事業では、特に農畜産分野の新品種開発を目指して受託開発に取り組む。独自ゲノム編集因子ST8も注目されている。また、創業事業であった研究支援事業では、製薬会社や大学の研究者らの実験ツールを提供して、創薬開発の一助となっている。

ISBN:9784990730857
出版社:GHパブリッシング
判型:B6
ページ数:256ページ
定価:1700円(本体)
発行年月日:2022年10月
発売日:2022年10月13日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:PDZ
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:PSAK