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国境を忘れた国

ギリシャ国境から見える日本

著:小川 光一

紙版

内容紹介

国境には異なる国家や民族による長い歴史・文化・宗教と、それぞれの深い思いがせめぎあっている。たとえその材料や作り方がどうであれ、ギリシャコーヒーとトルココーヒーは、決して同じものにはなり得ないだろう。そこに民族と歴史が横たわっているから。民族紛争の火薬庫とも言われ、数多くの民族が錯綜しているバルカン半島。その北風が吹きぬけるギリシャ・トルコ国境付近の町や村を巡る時、そこで触れるものは、民族が保つべき気概と矜持(プライド)であった。静かな緊張感と国境が持つ現実。現代日本が見失ってしまった根幹がそこにある。

目次

・プロローグ  -エーケ゜海の静けさの中に眠る民族の歴史ー  
・ギリシャ興亡史  -ギリシャがたどってきた深い光と影ー

・記憶からの越境  -文化とはのっぴきならない唯一無二の味わいー

・民族のバザール  -歴史の重層と民族の混沌ー

・オスマントルコ残影  -古のオスマントルコスピリツトー

・双子の城壁  -民族の灯を守ってきたギリシャ正教ー

・国境の町の憂鬱  ー独立・平和は、待つ事では得られないー

・エブロス川  -国境を挟んで向い合う民族・歴史・文化ー

・あとがき

著者略歴

著:小川 光一
1958年7月東京生まれ。慶応高校卒業。同大学法学部政治学科退学。1981年から1990年にかけて、陸路で欧州・ギリシャ・中近東・インド間を数往復しながら生活する。帰国後、(有)ライコーにて東地中海・中近東の布製品、ガラス雑貨、インド紅茶、香料を輸入販売する。現在は不動産関連業経営。宅地建物取引主任者。著書に「ティー・茶・チャイ」「民族文化と風土の匂い」「知られざるギリシャ」「ニコシア発外伝」がある。

ISBN:9784990374907
出版社:キャラバン
判型:B5
ページ数:174ページ
定価:1334円(本体)
発行年月日:2007年11月
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:WTL
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:WTR
国際分類コード【Thema(シーマ)】 3:1D