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ワーグナーを旅する

革命と陶酔の彼方へ

編著:市川 明
他著:北岡 志織
他著:木村 美和

紙版

内容紹介

近代の嵐が吹き荒れる中、
人間と芸術への愛ゆえに苦悩し葛藤しながら、
過去と未来を超越した陶酔的な世界を創り上げた、
ドイツ・ロマン派の巨匠リヒャルト・ワーグナー。

彼の生誕200周年にあたって、
若い感性を持った21名の執筆者が一人の芸術家に挑む。

目次

ワーグナーを旅する……市川 明

第1章 ワーグナーの作品
《さまよえるオランダ人》……北岡志織
《タンホイザー》……北岡志織
《ローエングリン》……吉田瑛子
《トリスタンとイゾルデ》……丸一立央子
《ニュルンベルクのマイスタージンガー》──恋、芸術、そしてドイツ……秋山良都
《ニーベルングの指環》登場人物・相関図
《ラインの黄金》──《指環》への招待……渡邉宏和
《ワルキューレ》──叶わぬ野望と二つの愛……田中菜穂子
ワーグナーの《ジークフリート》……一木加奈子
《神々の黄昏》……上本明希子
《指環》四部作への招待──作品に込められた想い……渡邉宏和
《パルジファル》と聖杯伝説……内山耕介
ワーグナー作品を知る4つのキーワード……木村美和
「ライトモチーフ」
「トリスタン和音」
「無限旋律」
「北欧神話」

第2章 ワーグナーの音楽
ワーグナーの足跡──オペラ史におけるワーグナー……設樂里菜
ベートーヴェンとワーグナー──ワーグナーの目指した未来の音楽……井上祐香
ワーグナーのオーケストラ……秋山良都
リヒャルト・ワーグナーの人生におけるピアノの役割……與田麻未
ワーグナー詩論──ワグチルという観点から……梅田直希

第3章 ワーグナーと文化・社会
ヒトラーを魅了したワーグナーの魔力……石崎陽子
ワーグナーを崇拝した人々……田中美南海
アンチの視点からとらえるワーグナー……東尾有貴子
ワーグナーと女性たち……藤岡 彩
「ドイツ的なもの」とは何か──ワーグナーの追い求めた真のドイツ像とオペラ……西村光莉
バイロイトの魔法──ワーグナーとバイロイト祝祭劇場……北條 瞳

ワーグナー略年譜
参考文献一覧
あとがき……市川 明

著者略歴

編著:市川 明
大阪大学名誉教授。1948年大阪府豊中市生まれ。大阪外国語大学外国語学研究科修士課程修了。1988年大阪外国語大学外国語学部助教授。1996年同大学教授。2007-2013年大阪大学文学研究科教授。
専門はドイツ文学・演劇。ブレヒト、ハイナー・ミュラーを中心にドイツ現代演劇を研究。「ブレヒトと音楽」全4巻のうち『ブレヒト 詩とソング』『ブレヒト 音楽と舞台』『ブレヒト テクストと音楽──上演台本集』(いずれも花伝社)を既に刊行。近著に“Verfremdungen”(共著Rombach Verlag, 2013年)など。近訳に『デュレンマット戯曲集 第2巻、第3巻』(鳥影社、2013年、2015年)など。多くのドイツ演劇を翻訳し、関西で上演し続けている。

ISBN:9784944055555
出版社:松本工房
判型:4-6
ページ数:256ページ
価格:2800円(本体)
発行年月日:2013年07月
発売日:2013年07月15日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:AV