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医は仁術か 算術か

田舎医者モノ申す

著:定塚 甫

紙版

内容紹介

全国的な医療の崩壊が叫ばれている現在、一開業医の精神科医が、地域医療の現場からこの原因である医療行政のでたらめさを、赤裸々に告発した本です。
そして、医療行政の問題だけでなく、医大などの医師教育、大学病院や地域の総合病院の今日、抱えている問題など、素人にもわかりやすく書かれています。医者・医院を選ぶ際にも参考になる本です。


目次

目  次
はじめに 1
第1章 エッチな会話のできる医者は名医 11
医者と話すエッチな会話 11
現代流の医者と患者の会話 13
エッチな医者の昔と今 18
実際は妄想の中のエッチ 23
エッチな医者ほど真剣 26
女性を診る女医さん 28
エッチな振る舞いもスキンシップ 31

第2章 専門医と開業医はどう違うのか 35
医師教育の実情 35
短期でなれる「専門医」 38
開業医制度の問題とは 40
たらい回しされる患者 41
縦割り制の開業医 45
うつ病に無知な総合病院 49
 「5分以内で退出してください」 52
 「専門開業医」による地域医療の解体 55

第3章 地域医療のできる医者の選び方 57
自殺に追い込まれた「地域医療の神様」 57
地域医療の原点 59
医者と患者の変貌 62
総合病院の寄せ集めの医者たち 65
さまよえる患者たち 67
心身とも疲弊する開業医 70
どこへ行っても女医さんばかり 73
優しいが「感情的」な女医 76
地域医療を敬遠する女医 78

第4章 都市に集まる若い医者とその変貌 83
医師の将来の選択肢 83
大都市へ集中する医師たち 85
大病院に集まる研修医 87
大学病院を避ける研修医 91
大都市医療機関の本来の意味 94
放浪の旅に出る若い医師たち 96
大学病院教授らへの「礼金」 99
国立大学医師のアルバイト 101
開業医は高収入か? 105
開業医優位の時代の終わり 109
学位取得のための巨額の謝礼金 113
地域医療を担う医師のタイプ 117
悪徳行政と戦う地域医療 119
増える一方の患者 124

第5章 地域医療の終焉する日 127
開業医と総合病院 127
掃除夫の格好をしていた院長 129
あるべき総合病院の姿 131
しかし……荒廃した総合病院 134
巨大化する総合病院と閉院する総合病院 137
閉院に追い込まれた総合病院 139
巨大化する地方の総合病院 141
地域医療を担う医師は生まれるのか? 146
救急車をタクシー代わりに 147
日本の緊急医療の遅れ 149
かつての国立病院の緊急医療態勢 153

第6章 地域医療の中での開業医の役割 159
開業医に起きている変化 159
「生かさず殺さず」という行政 162
薬局によるプライマリーケア化 167
薬剤師の誤診の後始末 170
地域医療は誰が担うのか? 172
「三無い医師」の大増加 175

第7章 行政による地域医療の切り捨て 179
地域医療への行政管理 179
総合病院の乱診乱療の放置 182
行政からの「個別指導」 186
2008年の医療法改正の実態 189
「専門医医療」になる地域医療 192
 
おわりに 地域医療はなくなるのか? 197

ISBN:9784916117809
出版社:社会批評社
判型:4-6
ページ数:204ページ
定価:1500円(本体)
発行年月日:2008年09月
発売日:2008年09月20日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:VFD
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:MBN