三浦綾子生誕100年+α 記念文学アルバム ひかりと愛といのちの作家 増補版
増補版
編著:三浦 綾子
監:上出 惠子
他編:小泉 雅代
内容紹介
三浦綾子記念文学館を運営・管理する公益財団法人三浦綾子記念文化財団は、2022年発行『三浦綾子生誕100年記念アルバム ひかりと愛といのちの作家』の完売を受け、新たな企画ページを加えて制作した増補版として『三浦綾子生誕100年+α記念アルバム ひかりと愛といのちの作家 増補版』を刊行いたします。
1922年の旭川に生まれ、1964年に小説『氷点』で作家になった三浦綾子の激動生い立ちから公私共に歩んだ夫・光世との日々、35年の執筆活動をひもといた一冊です。
活水女子大学名誉教授・上出惠子監修による独自解釈を交えた作品群の解説、館内で所蔵する「幻の小説となった浦上四番崩れに関する資料」および「夫・三浦光世に捧げる詩」などの没後発見された新資料や、今回初公開となる写真や最新の著作一覧などを豊富に掲載した愛読者必携の1冊です。
今回刊行する増補版では、綾子が本の出版ごとに夫・光世に贈った献辞署名本の一覧ページを設けたほか、カバー回りにも趣向を凝らしました。
献辞は『遺された言葉』(講談社)に収録された149冊分がお読みになれますが、未収録の献辞6冊分を追加、合計154冊分の直筆献辞が本の扉や見返し写真とともに一覧化されました。
2024(令和6)年は、作家・三浦綾子のデビュー作『氷点』連載開始から60年、夫・光世の生誕100年という二つのメモリアルイヤーとなります。作者の直筆から、夫への感謝と愛情、完成した作品への思い、二人の「ひかりと愛といのち」を感じ取っていただければ幸いです。
サイズ:A4判
フルカラー:162ページ
刊行年月日:2023年12月1日
目次
刊行のことば 田中綾 13
序章 15
三浦綾子さんの人と文学 高野斗志美 16
三浦綾子と時代 田中綾 18
三浦綾子を形づくったもの 山内亮史 20
コラム 旭川とわたし 三浦綾子 21
第一章 三浦綾子の原点 23
三浦綾子の原点・旭川 24
『草のうた』のころ 26
『石ころのうた』のころ 28
三浦綾子と戦中の歌志内 佐久間淳史 30
『道ありき』のころ 32
前川正という道しるべ 34
三浦光世という〈光〉 36
『この土の器をも』のころ 38
三浦綾子を照らし続けた人間 40
当時の地図で見る三浦綾子の足跡 42
第二章 作家・三浦綾子 45
作家・三浦綾子の誕生 46
『氷点』『続氷点』 48
三浦文学の魅力 門馬義久 50
旅先からの手紙 51
北海道新聞「三浦綾子 人と文学」 52
現代小説について 53
『ひつじが丘』 54
モデル小説について 55
『塩狩峠』 56
『細川ガラシャ夫人』 60
『千利休とその妻たち』 62
『海嶺』 64
『われ弱ければ―矢嶋楫子伝』 66
『母』 68
『岩に立つ ある棟梁の半生』 70
『愛の鬼才―西村久蔵の歩んだ道―』 72
『ちいろば先生物語』 74
『夕あり朝あり』 76
大河小説について 78
『天北原野』 79
『泥流地帯』『続泥流地帯』 80
『青い棘』『嵐吹く時も』 81
第三章 伝える言葉 手渡したい言葉 83
三浦さんご夫妻の思い出 青山秀行 84
『銃口』 86
『銃口』韓国公演と光世さん 88
遺された言葉 上出惠子 89
綾子逝く 92
遺されなかった言葉 上出惠子 96
幻の〈浦上四番崩れ〉の足跡 97
第四章 ひかりと愛といのちの文学館 99
三浦綾子記念文学館 開館 100
次世代にむけて文学館からのメッセージ 105
第五章 終章 107
終わりに 上出惠子 108
自作年譜 110
文学館の歩み 122
著作目録等一覧 124
北海道新聞 三浦光世連載「私のなかの歴史 愛を抱いて」 127
三浦綾子・光世署名本 140
光世の挽歌・四首 159
ISBN:9784910881072
。出版社:三浦綾子記念文化財団
。判型:A4
。ページ数:162ページ
。定価:2000円(本体)
。発行年月日:2023年12月
。発売日:2024年01月12日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB。