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今なら間にあう

著:長野 晃

紙版

内容紹介

『ギブスベッド』『コーヒーブレイク』『わが道を行け』に続く、第4歌集。
長野晃の短歌は作者の人間が生き生きとしており、時代に対する洞察力もまたたしかである。係累をはじめとするさまざまな人間も社会のひとりとして深くとらえられている。そして何よりもあらゆるテーマが自然体となって結実していることである。(水野昌雄・本書「栞(転載)」より)

【5首選】
ひしめける通勤電車に労働法労組法を揺れながら読む
原爆の投下の時刻近づけりいよよ高まるクマゼミの声
あっけらかんと晩夏の空の青々と心に映る影
連れ合いの叱咤の的なる僕である長生きせよとの声と聞きおりつなく
治安維持法闊歩の歴史読みながら今なら間にあう今なら間に合う

装幀:秋山智憲

著者略歴

著:長野 晃
1944年 岡山市生れ
倉敷市立中津小学校入学、吹田市立千里第二小学校卒、大阪府立茨木高校卒、京都大学工学部合成化学科卒
所属団体:日本歌人クラブ、日本民主主義文学会、国際啄木学会、大阪歌人クラブ、短詩形文学、新日本歌人協会京阪北歌会、新アララギ、塔短歌会、合歓の会、林泉短歌会

ISBN:9784910738208
出版社:典々堂
判型:4-6変
ページ数:170ページ
定価:2000円(本体)
発行年月日:2023年09月
発売日:2023年09月30日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DC
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ