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クオン人文・社会シリーズ 11

風景から見た東アジア庭園の美

詩的風景と絵画的風景

著:パク・ウニョン
監:姜信子
訳:申樹浩

紙版

内容紹介

庭園は人間が自然を囲い込んで創造した生の営みの空間であり、
そこには希望、平安や幸福、ファンタジーなどさまざまな想いが込められている。
その形式は時代ごとに多彩であり、それぞれの文化において人々の想いが
どのように表現されているのかを興味深く観察することができる。

日本、中国、韓国の庭園の美しさと特徴に、
絵画的風景と詩的風景という二つの顔をとおして触れる一冊。

目次

Prologue

1. 風景と園林
風景の二つの顔/絵画的風景/文学的想像・詩的風景

2. 美的体験と園林美
  花の自然美/山水美の抽象化/園林風景の演出

3. 三か国の園林の話
  東アジアの庭園文化/それぞれ異なる自然の境界/蘇州 拙政園
  潭陽 瀟灑園/京都 龍安寺

4. 祝祭と幻想庭園
  祝祭園とEXPO/三か国の祝祭園の物語/幻想を追う園の未来

Epilogue
原注
参考文献

著者略歴

著:パク・ウニョン
著者:パク・ウニョン
中部大学環境造景学科教授。ソウル大学にて博士号取得(博士論文『体験的時間演出のための栽植設計方法論』)。東洋・西洋の庭園について研究を続け、造景計画や設計に関する講義を担当するとともに、庭園造成プロジェクトにも携わっている。
著書に『歴史の中の環境設計』(共著)、『西洋庭園史』(共著)などがある。
監:姜信子
監訳:姜信子
作家。横浜生まれ。路傍の声に耳傾けて読む書く歌う旅をする日々。
主な著書に、『棄郷ノート』(作品社)、『ノレ・ノスタルギーヤ』『ナミイ! 八重山のおばあの歌物語』『イリオモテ』(岩波書店)、『生きとし生ける空白の物語』『路傍の反骨、歌の始まり』(港の人)、『はじまりはじまりはじまり』(羽鳥書店)、『声 千年先に届くほどに』『現代説経集』(ぷねうま舎)、『平成山椒大夫 あんじゅ、あんじゅ、さまよい安寿』(せりか書房)、『はじまれ、ふたたび』(新泉社)など多数。
また、訳書に『あなたたちの天国』(李清俊、みすず書房)、『モンスーン』(ピョン・ヘヨン、白水社)、共訳に詩集『海女たち』(ホ・ヨンソン、新泉社)『たそがれ』(黄晳暎)『詩人キム・ソヨン 一文字の辞典』(キム・ソヨン、以上クオン)等がある。
訳:申樹浩
翻訳:申樹浩
日韓会議通訳者・翻訳者。韓国外国語大学同時通訳翻訳大学院修士課程修了。
NHK・BS ワールドニュースで放送通訳。インタースクール韓国語会議通訳科講師・コーディネータ。チェッコリ翻訳スクールで学び出版翻訳にも従事。
共訳書『詩人キム・ソヨン 一文字の辞典』( キム・ソヨン著、姜信子監訳、一文字辞典翻訳委員会訳、クオン)で第八回日本翻訳大賞を受賞。

ISBN:9784910214290
出版社:クオン
判型:4-6変
ページ数:240ページ
価格:2500円(本体)
発行年月日:2023年08月
発売日:2023年08月31日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:WM