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生なる死 

よみがえる生命と文化の時空

著:濱田 陽

紙版

内容紹介

わたしたちは今、透明な箱のなかに生かされているのではないか。生きることは本来、手触りと謎に満ち、ニュアンスに富んだものであるはずだ。
 世界標準時に基づく統一時空に裂け目をいれ、タブレットの外に出て、多元的で、驚きに溢れた生命と文化の時空を回復するために。
 生命の多様性を語る表象=米と龍鱗、死とよみがえりの象徴=コロナウイルスと若水の習俗、そして生のうちなる死=生なる死……これらのメタファーをつなぎ合わせ、人知を超えるものの消息を伝える、多様な彩りをもった絵柄を浮かび上がらせる。

目次

はじまりのはじまり
第一章 存在と時空
第二章 生命と文化の時空
第三章 人影の人工知能
第四章 生きとし生ける米
第五章 見えざる矛盾、新型ウイルス
第六章 自然、生きものの豊饒──龍と龍鱗
第七章 時空、名前、人生は一か多か
第八章 若水と新年
第九章 生なる死
第十章 新たなる時空
結序章 人知を超えるものの生なる死
こころのレクイエム

著者略歴

著:濱田 陽
1968(戊申(つちのえさる))年生まれ。文化学者。京都大学法学部卒、京都大学大学院人間・環境学研究科文化・地域環境学専攻で博士号を取得。マギル大学宗教学部客員研究員、国際日本文化研究センター講師等を歴任し、帝京大学文学部教授。国際日本文化研究センター共同研究員、法政大学国際日本学研究所客員所員等。著書に『共存の哲学 複数宗教からの思考形式』(弘文堂、2005年)、『日本十二支考 文化の時空を生きる』(中央公論新社、2017年)ほか。

ISBN:9784910154244
出版社:ぷねうま舎
判型:4-6
ページ数:240ページ
価格:2300円(本体)
発行年月日:2021年10月
発売日:2021年10月25日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:QDT
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:QDX