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未来哲学 2

特集・異なる近代の可能性 非西欧の視座から

著:末木 文美士
著:山内 志朗
著:中島 隆博

紙版

内容紹介

思想の冬の時代に、あえて船出する思想誌です。希望を語ろうとするのではありません。そのこと自体が主題となるほどに困難であるからこその挑戦──手がかりは、非西欧の思想圏への、あらためての着目です。イスラーム、東アジア、ロシアその他の地域の見えなくされた可能性を掘り起こし、思想の風景を描き直すカギを探します。
希望とは何か、終末とは何か。一つの大きなサイクルが巡り終えたかのような、薄暮に閉ざされた時節を超えるために。

目次

特集・異なる近代の可能性 
非西欧圏の思考から「近代」に由来するものではない思考の端緒を探求し、これまで排除されてきた着想の種子を掘り起こす。

特集 異なる近代の可能性――非西欧の視座から
    はじめに                     朝倉友海
    ロシア、全一性の視座──ソロヴィヨフを中心として    谷 寿美
    清末、もうひとつの進化論と「個」──梁啓超、章炳麟  坂元ひろ子
    ムハンマド・アブドゥフとイスラーム神学      小村優太
       ──『神の一性論考』における神の予定と自由意志    西平 直
    ブータンという生き方──転生のコスモロジーと欲望の拡大
   対談 情熱の人、井筒俊彦と東方        山内志朗・永井 晋
提言 未来のために
   もう始まってしまった試練の時に──希望はあるのか
                         オレリアン・バロー

ISBN:9784910154190
出版社:未来哲学研究所
判型:A5
ページ数:260ページ
価格:2000円(本体)
発行年月日:2021年05月
発売日:2021年05月27日