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続・きものという農業 大地からきものを作る人たち

著:中谷 比佐子

紙版

内容紹介

前の『きものという農業』の本を出して14年の歳月の間に、人の生きる姿勢も様変わりしました。そういう中でひたすら自然との対話を続け、先人たちの残した技をさらに高めて次の世代につないでいこうという方もたくさんいらっしゃいます。モノづくりの現場は自然との対話、宇宙法則によって動くというような次元の高さになっている人もいらっしゃるのですが、巷は逆に人の暮らしがオートメ化され、規制され与えられた情報の中でしか生きていけない状況になっていることがわかりました。
着物は農業で作られているのよ、と言ってアッと驚く人と、あらそうだからー? という二極になっている今この時代、大地とのつながりの中で、自分自身の人間性を高める作業を、モノづくりの人はそれもごく自然になさっていると感じました。
今回も多くのことを学びました。常々私は「きものを識ることで日本が見えてくる」と思っていますが、まさしく今の日本を着物が教えてくれました。

目次

はじめに
第一章 糸の追求
第二章 強い思いが出逢いをさそう
第三章 種から布へ
第四章 郷土の産業を継ぐ
第五章 情報を与え合う
第六章 草木染の根元
第七章 郷土愛
第八章 日本の近代化は蚕がつくった
おわりに
写真集

著者略歴

著:中谷 比佐子
◆中谷比佐子(なかたに ひさこ)プロフィール
「きものを識ると日本が見えてくる」を基本において常に現場から、きものと日本人が残した文化的知恵を書籍、雑誌、講演、セミナー、YouTubuで伝えている。1936年大分市生まれ、共立女子大学文芸学部卒業後、女性誌の編集記者を経て、(株)秋櫻舎を設立、着物に関する事業の活動を始めて55年。つくり手と売り手、売る人と着る人の橋渡しの企画、着る人のスタイリングなどを手掛けたが、近年は「蚕、絹」についての研究が深くその功績が認められ、2011年(一財)大日本蚕糸会より「蚕糸功績賞」を受ける。

ISBN:9784910064857
出版社:万代宝書房
判型:B6
ページ数:168ページ
定価:1600円(本体)
発行年月日:2023年07月
発売日:2023年07月30日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:TV
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:NH